はじまりは現金から
・経理の基本は現金管理にあります。
現金管理ができなければ経理はできていないのと同じこと…なのです。。
日々の現金出納帳の残高と金庫のお金が一致しているのはあたり前なのです。できれば金種表(金種、つまりお札や硬貨の種類ごとにまとめた現金残高の確認表)も作成して完璧にしておきましょう。
・ちなみに、税務調査があった場合には必ずといってよいほど現金の実際残高と帳簿残高を行いますし、少し大きな企業では監査法人の現金監査が決算時期に必ず行われます。
間違っても、調査の連絡がはいってから無理やり現金残高をあわせるようなことのないように。弥生会計などでコンピューター経理をしていてもここだけは手を抜いてはいけないところです。
●現金の範囲
現金には、いわゆる現金(小口現金)のほかに、通貨代用証券といわれるものがあります。
この通貨代用証券の主なものが、他人振り出しの「小切手」です。
つまり、他人振り出しの小切手を売上の回収などで入手した場合には現金で回収したことと同じように扱わなければならず、銀行にもっていって普通預金などに預け入れた場合には、現金の出金の処理をしなければならないのです。
●現金取引の実際
・現金の入金
現金の入金とは、現金が増える取引です。伝票会計では赤い伝票(赤伝)で処理します。
コンピューター経理では伝票は利用しませんから、小口の領収証などをもとに取引を判断し、直接入力することになります。
・現金の出金
現金の出金とは、現金が減る取引です。伝票会計では青い伝票(青伝)で処理します。
コンピューター経理では伝票は利用しませんから小口の領収証などの証憑書類をもとに取引を判断し、直接入力することになります。主な仕訳としては下記のものがあります。
会社や個人の商売をしていると様々な取引が生じます。経理の仕事は慣れが一番。慣れてくるとこれらを適時に処理することができるようになるでしょう。