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プライベートバンカー・ウエルスマネジメント・ファミリーオフィス・エステートプランニング・資産税の専門家を目指すブログ-TaxAccounting&Financial Planning

聖人君子ではなくとも嘘や言い訳は効率が悪い

プロ野球、NPBの統一球問題でニュースが流れていますが、どこまで本当でどこまでが嘘なのかという信用を失ったというのが最大の損失だっと思います。

もちろん、不祥事だと思っていなければそれでいいと思いますし、実際に加藤コミッショナーが知らなかったというのであればそれでいいと思います。

でも、嘘や隠ぺいって結局こういうことですよね、一瞬で信頼や信用を失ってしまうんです。

嘘をつくということ、言い訳することは簡単ですよね。

上司から怒られて、怒られたくないからとっさにでる言い訳、ミスをミスと認めたくないからつく嘘…仕事の現場でもこういったことは多くあります。

でも、嘘や言い訳は結局効率悪いと思いますよ。

別に僕は聖人君子ではないので、道徳論的にいうつもりはありません。

例えば、妻に内緒でネット知り合った女の子と二人で飲みにいったとしましょう(あくまでフィクションです)。

で、奥さんには同期の友人Aと飲みに行ったと伝えておきます。

翌日奥さんから「確かAさんは、関西に転勤になったんじゃないの?」という指摘。

「そうそう、Aくんのお父さんが体調悪くて手術するから週末実家に戻ってたんだよ、いろいろ相談されたよ」なんて嘘の言い訳をするわけですよ。

これで、嘘に嘘が加わるわけですね。この嘘、調べられるとどんどん嘘を重ねないと理由がつかなくなります。

普通にやっていればもちろん、そんなに調べられることはないです。

でも、会社の経理ではあるんですよ「税務調査」という奥さんの取り調べよりも怖いものが。

もちろん、正々堂々としていれば問題なんてないですからなんの問題もないです。

でも、たまに我々税理士にも内緒のこと、嘘をついていることがある人もいます。

後ろめたいからいつもビクビクです。

一つの嘘のために、嘘の理由を作り、さらに嘘で重ねていく…

職員でも上司に報告せずに隠ぺいしようという人もたまにいるでしょう。

お前、もっと早く気づいてただろ、早く言えよ、バカ…と心の中で思ってしまいます。

結局怒られるのが怖いから嘘をつくので、ここで怒ったり、強く追及すると心が折れるので口にはだしませんけど。

担当者が隠せばとりあえずそれでスルーされてしまいますから。

ミスした、まずかったと思ったときに修正申告しておけばよかったのに言い出せなかった…

最初のちょっとした勇気があれば、こんな大きな問題にならなかったのにねって思うから僕は後輩にはそういったアドバイスをすることにしています。

これを隠してもお客様も税務署も気づかないかもしれないけど、それでいいの?

気持ちよく仕事をする、効率よく仕事をするというのは、嘘や言い訳なく誠実に仕事をするということも大事なんだと思ってやっております。

別に聖人君子ではないけど、しれっと嘘を言って裏で舌をだせるような器用な人間でもなく、悪人にもなりきれない。

そんな平凡で気の弱い僕はこのちょっとした勇気を大切にしています。

最初のちょっとした勇気で気が楽になるなら一番いい、それだけです。

会計事務所の職員なんてだいたい似たような人種ですから、気持ちはわかります。

情報開示については、我々会計事務所の仕事も、僕がこの業界に入った10年ちょっと前はそういった業界だったと思います。

情報開示、何それっていう感じです。

・税務署にはなるべく資料はださない

・科目内訳書にもなるべく細かく記載しない

・金融機関に書類を提出する場合には必要な部分だけを提出するように指導する

うちの事務所だけだったのかもしれませんし、今もこういった体質でやっている事務所は多いと思います。

でも、当社ではベテラン職員の反発を受けながらも、少しずつ変えていきました。

・税務署には基本的に判断に必要な書類は事前に提出する

・科目内訳書にはもれなく記載する

・金融機関にはシステムから打ち出せる帳票については基本的に全て見せる

税理士法第33条の2の添付書類に論点について当社の判断を記載する

隠ぺい体質から、開示体質に変えていきました。

情報をださないと変に想像されてしまうので、なるべく透明にし、個人情報保護の範囲内で開示するという姿勢でいると信頼を得て、仕事も増えていきます。

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