激安顧問料とか、顧問料なしで決算料のみ…とか会計事務所も価格破壊が一時話題になりました。
そんな会計事務所、今もやっているのでしょうか…
今回は税理士の報酬について考えてみました。
まず、申しあげないといけないのが、
税理士事務所はどこも同じ仕事をしているわけではない。
ということです。
記帳代行メインでやっている事務所、自計化メインでやっている事務所。
女性パート職員だけでまわしている事務所、男女正社員スタッフでやってる事務所もあるでしょう。
税理士が所長ひとりという事務所もあるし、半分以上が有資格者という事務所もあるでしょう。
税理士だけでなく、社労士や宅建士、FPなどの資格者が複数所属している事務所もあるでしょう。
相続や資産税を得意にしている事務所もあるし、法人しかやらない事務所もあるでしょう。
経営計画に力をいれている事務所もあれば、創業支援を頑張っている事務所、事業承継のサポートをしている事務所もあるでしょう。
薄利多売、入力作業を効率よくこなすことがいい仕事と考えている事務所もあれば、あらゆる角度から会社経営を支えるのがいい仕事だと考えている事務所もあるでしょう。
一つとして同じものはないし、比較のしようがないと思っています。
だから選ぶクライアント側からいえば、しっかり報酬とサービスを比較して、自社にあった税理士や会計事務所を選ぶべきだと思います。
逆に税理士同士の飲み会などでは、うちの顧問料が安いのか、高いのかということが話題になることもあります。
もともと違うサービスなのだからほかの事務所の報酬は比較にならないのに、なぜか気にしてしまいます。
そんなことを気にする前にやるべくことがある!
…ように思います。それは次の2つの項目です。
1.もっといいサービスをして顧客満足を高める
2.ほかの事務所と自社の違いを徹底的にアピールする
もともとサービスレベルが低い、能力が低い、専門能力が低い…というケースがあります。
記帳代行型の事務所に多いように思いますが、仕事が作業に終始しているため発展性がない状態に陥ります。
簡単な仕事を数多くこなすことが事務所の方針になるからです。量を質に転化していかないと報酬はあがらないと思います。
逆に付加価値が高い仕事をしているのに報酬があがらない事務所もあると思います。
おそらく自己アピールが低いのだと思います。税理士って意外にこういったアピールが苦手というか恰好悪いと思うようです。
でも、伝えないと伝わらないですよね。だから、恰好とかほかの税理士の目とか気にせずにもっとアピールすればいいように思います。ビジネスなのだから。
客単価をあげることが売り上げ増加につながり、売り上げ増加が次の投資につながり、次の投資が顧客満足につながり、客数のアップにつながる…という好循環をつくることができれば会計事務所の経営も楽になるし、お客様もよろこびます。客単価をあげることが最終的に顧客満足につながることになります。
でも、普通に単価をあげただけだと、お宅の事務所の報酬は高くない?っていわれてしまいます。
会計事務所という看板だと報酬をあげづらいからコンサルタントを名乗る税理士もいるくらいです。
うちの事務所は低価格の事務所とここが違うから、高くて当然!って胸を張って言えるようになりたいですね。