そうだ相続対策セミナーをやろう!
事務所で開催を決めたのはかれこれ2か月くらい前の話です。
最初はまだまだ先だし、楽勝でしょ、と思っていても気が付くと日にちが迫って慌て始めます。
- 原稿やコンテンツはできたのか?
- 講師役はきちんと話せるのか?
- 配布資料の準備は?
- 集客はどう?
やることはたくさんあります。
今回はそんなセミナー開催の舞台裏を書いてみました
なぜ税理士事務所がセミナーを自主開催するのか
相続の仕事は基本的にはスポットの仕事です。
税理士が行う仕事は顧問先があって、毎月定型的な仕事をやって、決算をやるというサイクルでまわっていく仕事です。
したがって特に頑張って新規のスポットを受ける必要はないといえばないことになります。
逆にBtoCの消費者が相手の仕事には慣れていないというのもあります。
事業をやっている人が多いですから、BtoBのビジネスなのです。
これは紹介が基本だと考えています。
銀行や顧問先、知り合いなどから紹介を受けると、継続顧客になる可能性が高いという感じです。
一方でスポット顧客となると、今はインターネットだったり自分で調べて相談するケースが増えています。
スポット顧客をどうやってとるか?
スポットの仕事は認知度と初期対応が重要になります。
紹介ではなく、自分で探してくるわけですから、知られていないと相談も引き合いもないことになります。
つまり、広告宣伝が重要です。
ただ、新聞やテレビなどに大々的に広告をうつと、周りの反感を買いまくりです。
士業の業界はだいたい表面的には仲がよいように見えても足の引っ張り合いですから、陰でこそこそ、、とやられるとメンタルが弱い人はすぐにやられます。
出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない、、まさにそんな感じです。
そうなると反感を買わないように広告をするにはどうすればいいのか?
今までの経験上では、無料相談会や無料セミナー、、これはそれほど反感を買わない感じです。
地域の皆さんのため、とか、そういう理由であればチラシを作って配布したりしてもあまりギラギラ感がしない、、と勝手に思っています。
つまりセミナーをやることが大事なのではなく、セミナー開催をどうやって認知度アップにつなげるのか、事務所のブランディングにつなげていくのかを考えての開催なのです。
人の配置で一苦労
事務所内では月次の法人顧問先を多く抱えているスタッフもいます。
そういうスタッフに声をかけてもなかなか厳しい反応があります。
基本的にベテランスタッフは新規のお客さんには消極的ですから、非協力的だったりします。
かといって若手だけでやるのもやっぱり厳しい。
いま動けるのは誰?というところから考えないといけないわけです。
これもやっぱりセミナー準備では重要なことだったりします。
でも、一人では絶対にできませんので、優秀なスタッフの協力がやはり欠かせません。
これも今回のセミナー開催で思い知りました。
テーマや原稿をどうする?
セミナーのテーマや内容は重要ですが、やはりここも難しいです。
セミナー講師が仕事ではなく、実務家なのでイレギュラーな仕事です。
自分はアメブロ時代から10年以上ブログを書き続けているので、それなりに原稿になりそうなネタや文章をストックしているので大丈夫ですが、他に講師をやらせる後輩にとっては本当にはじめての経験です。
税理士であっても、そもそも起承転結の文章が書けない人もいます。
数字をまとめるのは得意だけど、原稿を作って人前で発表するなんて…という感じです。
相続のテーマはある程度は定番化できますので、大きな柱はこちらで考えるのですが、そこから小さいテーマに区切って…というのもひと手間です。
やはり、普段からネタを持っておく、文章にするスキルを身に着けておく、できればコンテンツ化しておく、大事だなと思います。
こういうときはやはり思います。
ブログをやっていて良かった!
将来、プロ講師ではなくてもセミナーをやるかもしれないなら、ブログを書く、できれば日記ではなく、多少専門的な内容のものをまとめるようなものをやっておくといいかもしれません。
一番重要なのは集客です
集客というのがやはり一番難しいテーマです。
セミナーをやること自体ではなく、二次的な効果が目的とは言っても人が集まらないとセミナーの開催すらできないことになります。
インターネットがいいのか、折り込み広告か、タウン誌などを使うのか…
新聞折込のタウン誌
今回使ったのは新聞の折り込みチラシです。
意外に高齢層が読んでいる印象です。
若い人は新聞は読んでいないかもしれませんが、年配の方はちゃんと新聞購読しています。
こくちーずを使ってみました。
こんなサイトもあるというのを教えてもらっていたので、セミナー告知サイトを今回はじめてつかってみました。
年配の人はみないと思いますが…
結果集客できたのは?
そうはいっても難しい集客、最初に行った会場はいろいろ声もかけていたので30人以上集まりましたが、2つ目の会場は上記2つのみの集客だったので結果7人の参加者です。
40人くらいは入る会議室だったので内心では開催できるのかビクビクしていましたが、7人の参加者が集まっただけで上出来です。
大丈夫、なんとか開催できる…ちょっと一安心です。
想定外に人が少ないのを隠すために車座に机を配置してみました。
思った通りスカスカ感はやわらぎます。
講師をやるのもやはり経験が…
一回やってしまえば度胸がつく、講師未経験の人にはお伝えしたいところですが、やはり1回ではなんともいえないところです。
最初のときは、どきどきして頭まっしろの状態で最後までやりきった…そんなところではないでしょうか?
自分も最初はそうでした、穴があったら入りたい、この場から消え去りたい、そんな記憶しかありません。
でも年に1回でも回数をこなすうちになんとなく多少は話せるようにはなってきます。
最初は原稿をただ読んでいるだけ、暗記した内容を復唱しているだったのが、キーワードや柱書があればなんとか文章をつなげて話せるようになります。
もちろん、ある程度理解している内容でないとできませんし、それなりに事前に練習することも重要です。
そうすることで国会答弁のような状態は少なくともさけられることになります。
セミナーが自主開催できるようになると世界が広がる
セミナーといっても大きな会議での発言だと考えると、ビジネスのいろいろな場でいきてくると思います。
社内の研修講師として頼られる、外部研修の講師として招かれるようになる、プレゼンや会議の仕切りができるようになるといった感じでしょうか?
それだけではなく、
専門家として自信がつく
これが一番大きな成果なのではないでしょうか?
まだセミナーデビューしていない方は是非、とおすすめしたいですね。
今回のセミナーの表の活動報告はこちらです
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