カエル税理士の資産税研究ノート

横浜の相続税と事業承継に強い税理士法人、行政書士法人で働く税理士、行政書士、CFP、プライベートバンカーのブログ

人間関係のストレスから脱出するためにアドラー心理学で学んだ「嫌われる勇気」

まわりから好かれたいか嫌われたいかと言われると、正直僕も好かれたいって思います。

どちらかというと好かれたいというよりも、是非とも好かれたい、そしてできれば嫌われたくない、だって人間だもの。

嫌われるのと記憶されないのとどっちがいいのか?

数年前、中学の同窓会に出席してみました。

30年ぶりくらいに行ってみると浦島太郎状態ですが、何よりもショックだったのは、「ほとんどの人が僕のことなんて覚えていない」ということです。

僕はいわゆる勉強ができる子で、部活でも活躍していたのでそこそこ周りに覚えられているのでは?とおもっていましたが、覚えているのはその中でも同じクラスになったとか、同じ小学校だった、という人たち。

小6で転校してきたので、そこは記憶にあるわけです。

小学校で転校してきたアイツ・・・くらいなものです。

でも、中学から同じ学校になった人たちの記憶に残っていないのは、存在していないのと同じですから嫌われていたよりも、気持ち的にはもしかしたらダメージが大きいかもしれません。

それでも数人の人から久しぶりって声をかけられたので安心しましたが、爪痕も残さずにただ存在していたのかなって少し残念でした。

真面目に頑張っても嫌われる?専門家ほど孤独を抱える

過去を振り返るというのはあまりしないというか、実は自分でも中学の頃のことはあまり覚えていません。どっちもどっちか、とも思いますが、高校卒業後に地元をでたので思い出すきっかけがなかった、というのが一番だと思います。

でも自分の今までの人生を振り返ると、もしかしたら上昇志向が強かったのが原因かもしれないと思います。

昨日よりも今日、明日と、もっと成長したい、もっと強くなりたい・・ということで周りも見ず、後ろも振り返らず、そんな人生だったかもしれないと思います。

その一方で周りにも嫌われたくない、仲間外れになりたくない、不幸な人生は絶対に嫌、そんな弱さも抱えていたので、精神的にはかなりきつかったと思います。

自分の生き方やアイデンティティをしっかり確立できていないと、実は専門家やプロフェッショナルとして生きづらさや孤独を抱えることもあります。

税理士、会計業界の人手不足が招くストレスとは

税理士業界、会計業界は今、未曽有の人材不足です。

採用や求人を出してもなかなかいい人材が採用できません。

今いる人材に辞めてもらうと困るわけですから、スタッフに強く言うこともできずに所長や経営層の税理士がストレスを抱えることになります。

スタッフから嫌われたらどうする?辞められたらどうする?仲間外れにされたらどうする?

パワーハラスメントが問題になっていますが、部下から上司がパワハラを受けることも十分にあり得るわけです(もちろん、うちの事務所の話ではありません)。

そのため、多少スタッフの行動に疑問を感じても、やる気のない態度が気になっても、あまり強くでれないし、事務所運営もそれなりにソフト路線になってしまいます。

言いたいことを言えないのはそれはそれでストレスも高くなるし、何よりも事務所のレベルも下がってしまいます。

やる気のないスタッフが跋扈し、やる気のあって頑張りたいスタッフの気持ちをそぐことにもなりかねません。

こうなると、意識の低いスタッフに嫌われないようにしたために意識の高いスタッフに愛想をつかされる、といった負の連鎖が起こります。

スタッフともクライアントとも全ては人間関係の問題になる

仕事もプライベートも結局は人間関係が問題になります。

士業の仕事でいうと、スタッフとの関係、同僚士業との関係、提携先やクライアントとの関係、いずれにしても仕事のベースは人間関係でできあがっています。

専門家だから専門知識や書籍と向き合って仕事ができる、なんて甘いことを自分も最初は少し思っていましたが、実は専門家の仕事であっても人間関係の問題から切り離されることはありません。

逆にクライアントの要望を聴いたり、コンサルティングをするには傾聴のスキルが重視されるなどコミュニケーション能力は非常に重要になってきています。

つまり士業の仕事は基本的には人に関わる仕事なのです。

そして、その「人」には自分自身も含まれます。

自分自身とのかかわりも人間関係の大切なテーマとなります。

自分と未来は変えられるけど、他人と過去は変えられない

アドラー心理学で話題になった「嫌われる勇気」、対話方式で書かれていますが、慣れないと結構読みにくい形式です。

でも、慣れてしまうとすいすい読み進められます。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

他にも何冊かアドラー心理学については読んでみましたが、アドラーの教えは自分にはあっている考え方だと思っています。

それはこの「自分と未来は変えられるけど、他人と過去は変えられない」というのが最近のお気に入りの考え方であることと、「今、ここ」というこの嫌われる勇気でも何度も登場する考え方がリンクするところにもあります。

アドラー心理学では目的論的なアプローチをとり、原因論をとらないというのがあります。トラウマなどというものはなく、すべては自分自身が何かの目的のために過去の出来事を利用しているだけだという考えです。

僕は、過去にとらわれず、他人にとらわれずに、「今を生きる」ということを実践したいと思っています。

この辺の考え方がアドラー心理学から教えられた生き方のコツでしょうか。

スタッフやクライアントに嫌われる勇気をもつ

人手不足や中小企業の減少などで税理士業界も殿様商売、先生稼業というわけでにはいかない時代です。

でも、スタッフやクライアントの顔色ばかりみていてはだめ、って思います。

別に嫌われたいわけではないけど、他人がどう思うかなんて関係ないって思った方が幸せだっていうように感じています。

大切なのは、スタッフやクライアントが僕のことをどう思うか、ではなく、「自分がどうあるか」なのです。

スタッフやクライアントの期待を満たすために存在しているわけではなく、自分が自分いく生きるために存在しているわけだし、自分が幸せになるために事務所が作って、存在していると思った方がポジティブに仕事ができるように思います。

だからスタッフから嫌われてもいいし、もうついていけませんって辞められても仕方がない。

それは僕の問題ではなく相手の問題、アドラー心理学でいう「課題の分離」なのです。

スタッフが事務所を辞めたいとか転職したいと思うかどうかはスタッフの問題であって僕の問題ではないのです。たまたま合う人と合わない人がいただけ。

もちろんスタッフを信頼して仕事を任せたり、愛情をもって育てたりはしますが、過度に気を使ったり、言いたいこともいえずに自分の気持ちを封印するのは違うと思います。

そしてすべてのスタッフから好かれる必要もないし、信頼してくれる人もいれば、そうでない人もいるということでよいと考えるべきなのです。

もっと低いレベル、ぬるい雰囲気でもサークルみたいな感じで仕事もしたいと思う人もいれば、適度な緊張で仕事をして高いレベルを目指して切磋琢磨したいと願っている人もいるでしょう。

そんな多様な人間関係の中で全員から好かれる所長とか、全員にとって居心地のいい職場というのは単なる妄想だと思います。

つまり相手がどう思うのか、好きか嫌いか、居心地がいいのか悪いのかは、相手の問題なのだから自分が今できること、やるべきことに集中するしかないと思います。

それが多様な人間関係の中で、専門家として自分らしく生きるためにできることなのではないか、とおもいます。

自利利他-自利から始まって利他で終わる

スタッフのために税理士になったわけではないのだから、まずは自分のために頑張るべきだし、自分らしい税理士になればいいと思います。

スタッフのためにこんなに頑張っているのに・・・とか、クライアントのために一生懸命にやっているのに・・、なんて全く意味がないし、言ってはいけない言葉です。

全ては自分から始まって自分で終わる、自利利他という言葉がありますが、まずは自利からはじめてみて、自利を突き詰めたところでいつの間にか利他に繋がっていくというのが正しい発想ではないかと考えます。

自利の欠けた利他では意味がないし、貢献の精神のない自利も愛がない。

自分を愛せない人間に他人を愛せない、自分を信頼できない人間に他人も信頼できない、結局は自利が先で利他が後でいいのかな?って最近思います。

自分の器をいっぱいにしてから、他人におすそ分けすればい!

自利利他ってそういうこと?

少なくとも自分はこの方式でやっていこうと思います。

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