新規の開業スケジュールをクリニックのケースを例にとって見てみましょう。
診療所の新規開業にあたっては診療科目にもよりますが、その準備に一般の創業以上に時間とコストがかかります。
逆に店舗やサービス業などでの開業の場合にはもう少し目安をゆっくり考えてもいいかもしれませんね。
開業の前に現職場の円満退社が新規開業の大前提となります。
遅くとも6ヶ月、できれば一年くらい前には退社の申し出をするようにしましょう。
また、開業の意思を固める数年前から各種の専門家や先輩開業医の意見などを聞いて準備を進めましょう。
≪開院までのスケジュール例≫
○18ヶ月前
開業の意思決定
家族の同意
構想・立案
・経営理念の策定
・経営方針(診療方針)の検討、診療内容、対象患者、診療科目等
・施設の規模、診療形態
○14ヶ月前
開業場所の選定
・開業地の選定と交渉
・診療圏調査
○12ヶ月前
建築設計
(設計事務所との打ち合わせ等)
○10ヶ月前
事業計画の選定
金融機関との交渉
・金融機関選択の順位
・融資を受けるポイント
○建築着工
○6ヶ月前
医療機器等の選定
・医療機器業者の選定
・見積もり検討
・リースと買取の比較検討
医薬品の購入等
・医薬品業者の決定
・医薬品の購入見積もり
印刷物、ロゴマーク等の決定
○2ヶ月前 工事完了
求人・面接
・募集の方法
・募集時期
・労務事務
・教育、訓練
広告の検討
○1ヶ月前
各種行政手続き
開業披露・内覧会・開業案内等
○0ヶ月 診療所開業
帳簿書類の確立、経理担当者の教育訓練
税務署等への各種届け出