大ベストセラー「餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか？」の作者が書いた会計小説です。
日経ビジネスオンラインでも連載されていたようです。
読む前までは会計や経営分析を小説でわかりやすく解説する本だろうと思っていたのですが、違いました。
もともと著者の林さんは管理会計の本を多く出版されていますが、今回の本は経理や会計の不正を暴くという内容です。
東大卒の元経営コンサルタントの団達也が勤務することになった会社の経理の不正をただして会社を立て直そうと奮闘します。
創業者一族から乗っ取りを企てる甥が張り巡らす様々な陰謀を公認会計士や恩師と協力して対抗していきます。
不正経理の手口は事実に基づいていると本の帯にも記されていますが、循環取引などは最近のニュースでも見た気がします。
少し大きな会社が舞台になっているので中小企業の経営者などは参考にならないかもしれませんが、大会社の経理部や財務部、経営企画部などにお勤めの方にとってもおもしろく読めるのではないでしょうか
