税理士に営業力は必要ない!
…と断言してしまうと、先生家業で殿様商売しやがって!とお叱りを受けてしまいそうです。
とりあえず今回はこれから受験するにあたって営業とか向いていないけど税理士になっても大丈夫かな…と思っている人向けということで
受験生時代は営業力がないと独立できないとか、仕事にならないというようにも考えていたけど、決してそんなことはないと思います。
自分で仕事を取らないと資格をとっても仕方ないとは思わないほうがいいと思います。
もちろん、資格を取って独立して仕事をしようと思ったらかなりの営業力が必要だと思うし、大きく言うとどんな商売でも営業力は必要だと思います。
でも、100円のものを1000円で売るような営業力が必ず必要かというとそうではないと思います。
独立して一国一城というタイプならそもそも営業力に自信があるのでしょう、でも税理士法人などで組織の中で成長して、仕事をやっていきたいと考えるなら即戦力的な営業力は必要ありません。
それよりも素直な感性で、一生懸命に仕事をしてお客様に好かれるタイプのほうが成功できると思います。
そして、組織の中でしっかり仕事ができるかどうか。
チームプレーができるかどうかも大事。
税理士法人がこれだけ増えてくると、税理士=独立という先入観で考える必要はすでにないと思います。
税理士の仕事がスポットの仕事がメインではなく、継続顧客がメインなので、お客様に気に入られて仕事を評価してもらえれば新規営業なく繋がっていきますし、そこから他のお客様も紹介してもらえます。
いい仕事をコツコツ真面目にやっていれば評価されて、仕事も増えていきます。
逆に独立してどんどん顧問先を増やしたい人は営業力をつけてガンガンお客さんをゲットする必要があるのでしょうね。
ちなみに自分の場合は営業力もないし、組織の中でチームプレーができるわけではないのですが、なんとか首の皮一枚繋がっています。
たぶん天才肌タイプなんでしょうね
好きな仕事を、好きなやり方で好きになっていればお客さんにも評価されるし、給料ももらえる…別に得意じゃない営業なんてしなくてもいい(飛び込み営業的なものはしないという意味で営業度外視で好き勝手やっているわけではありません)。
なんていい仕事なんだろう!
人には向き、不向きがあると思います。
お客様と会って仕事を取ってくるタイプの人もいるし、職人タイプの人もいる、徹底した実務家タイプの人もいるし、リーダータイプの人もいる。
細かい数字のチェックをしたり…
ちょっとした帳簿の動きからお客さんの行動パターンを読んだり…
入りなれた会社やお店のほんのちょっとの違和感から何かの危険性を感じたり…
資料の中に潜む税務リスクを察知したり…
こんなことだって実務の中では必要になります。
営業力を考える前に受験生なら試験に受かること、実務についたばかりならまずは実務力をつけることが大事だと思います。
実務力を半端なくつければ営業力不足を補って余りあると思っています。
だから僕は目の前の実務を一生懸命がんばろ!