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相続はかならずもめるの?

相続の仕事を担当するとき、相続人は息子さんおひとりです…とか、奥様と娘さんです…とかのケースだととりあえずホッとします。

こういったケースで遺産分割でもめることはないので、相続税の計算に集中すればいいからです。

配偶者の方がお元気で相続人代表となっているケースでも割ともめずに進むことが多いと思います。

こういったケースではなく、子どもたちだけでの遺産分割ではちょっとしたきっかけでもめることも多いですし、日頃くすぶっていたものが相続をきっかけに表面化することも多いようです。

相続に成功も失敗も本来はないのですが、相続で取り返しのつかないことにならないための準備として何をすればいいのでしょうか…?

最近購入して読んだ本で「必ずもめる相続の話」という本があります。

失敗しない相続と税対策という副題がついています。

「相続対策=相続税の対策」と考えられることが多いのですが、実際には相続税がかからない人でも遺産分割の対策が必要なケースもあります。

300万円の相続が一番もめるそうです。

相続争いなんて金持ちの家、そう3丁目の角の豪邸、○○さんの家とかが心配すべき問題であって、サラリーマン家庭の庶民の我が家は全然関係ない…なんて他人ごとだと思っていたら大間違いです。

この必ずもめる相続の話という本は3部構成になっています。

まず、相続だけの対策の方向けの章、次に相続プラス相続税対策が必要な方向けの章、さらに個別事情に応じた章。

それぞれショートストーリーと解説という構成になっているため、とてもわかりやすく、情景が浮かぶ内容になっています。

もちろん専門的すぎない程度の専門知識も身に付きます。

この本のあとがきにも書いてありますが、いきなり相続対策について専門家に依頼する前に、こういった本で勉強して、家族でも日頃から話し合っておくことが大事だと思います。

転ばぬ先の杖ではありませんが、正しい知識とコミュニケーションが重要ということでしょうか。

必ずもめる相続の話/東洋経済新報社

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