他の会計事務所から当社のお客様に動いてくるお客様がいます。
前の会計事務所に不満があったとか、金額面で不安があったとか、顧問税理士さんが高齢化してしまったとか…いろいろな要因があります。
そういう場合には、前の会計事務所の作った資料や書類を確認させてもらうことになります。
他の事務所が作成した資料を確認するのは我々にはとても勉強になります。
総勘定元帳や申告書など、当社で作成した書類はそれなりに考えて作成していますが、なにぶん他の事務所での経験がない人だけで作ったシステムです。
へ~と思うことも多々あります。
逆に、これはちょっと…ということもあります。
どちらかというと、後者のケースのほうが多いです。
これならうちのほうが品質が高いな!というケースが増えてきています。
先日も他の事務所で作成した総勘定元帳と申告書を確認させていただきました。
几帳面に、きちんとできているようにも見えます。
こういった書類はみただけで職員の性格や人柄がだいたい見えてきます。
几帳面で真面目な感じ…そんな印象です。
でも、無駄が多い…
・こんなに細かい補助コードは必要ですか?
・こんなに細かく摘要に入力する必要はありますか?
うちの職員ならこんな風に聞くかもしれません。
確かに後で総勘定元帳を確認するにはいいかもしれませんが、一覧性がないから月ごとのに科目を確認したいのに補助コードをそれぞれめくらないといけません。
それに、後で見直すことを前提に総勘定元帳の作成をすること自体が無駄です。
月次決算で入力の時点でしっかり締めて、後で見直さないつもりでいないと、2度手間になりかねません。
どこまで細かくやるのか、どこまで入力するのかは常に考えながら仕事に取り組むことが必要です。
総勘定元帳はこんなに細かく神経質に作成しているのに、申告書をみると家族の生年月日や従業員の名前を間違えていたりします。
どうでもいいことは細かくて、お客様の目につきやすい大事なところはチェックが漏れているのね
僕なら逆に考えます。
お客様の目につきそうな部分は完全に仕上げます。
一言一句、細かくチェックします。
絶対にお客様から指摘を受けないようにします。
でも自分だけわかっていればいいところ、自分用の集計データなどはあまり細かくは行いません。
総勘定元帳の摘要に細かく記載されていなくても、補助簿があればそれでいいように思います。
早く、正確に集計できればそれでいいのです。