商学部出身の自分にとっては法律の勉強は苦痛というか、やり方すらよくわかりませんでした。
簿記や会計などの本は読んだり、勉強することはできるのですが、法律の勉強については特殊なやり方があるに違いないと思っていました。
そして読んでみたのがこの本です。
¥2,100
内容を読んで最も気になった点が、法律を学ぶ意味です。
「法律をもとに相手と交渉したり、説得をすることを学ぶ」
正直、こういった感覚は今まで自分にはありませんでした。
税理士といっても税務署と争うため、交渉するための税法の勉強という感覚はあまりありませんでした。
自分の今までの感覚はこんな感じです。
「事務を効率的に行い、法律通りに処理するために法律を学ぶ」
この違いは結構大きいと思います。
法律に則って物事を処理するという感覚で法律をとらえているのと、説得や交渉のための道具として法律を使うと考えているかの違い。
法学部とか法科大学院の学生さんや司法試験を目指す人の法律の勉強と税務実務をやっている僕の捉え方は大きく違っていたように思います。
でも逆にこういった説得や交渉という観点から税法をとらえればまた違った観点で税務実務につなげられるかもしれないという手ごたえもありました。
租税訴訟も増えてきていますし、納税者が勝訴するケースも増えてきています。
租税代理人という法律専門職としてさらにスキルをあげるためにもこういった法律そのものの勉強は避けては通れないな…というのが読んだ感想です。