当社でここ数年重点的に取り組んでいる相続対策コンサルの業務、コンサルといっても無から有を生みだすような話ではなくある程度セオリー的なものがあります。
これは以前から取り組んでいる方たちが書籍やセミナー、研修の形で公開しているもので、我々はそれを組み合わせることで提案している形です。
相続対策の基本といわれる、分割対策、納税資金確保、相続税節税対策といった3本柱などはいい例でしょう。
誰が言い出したのかは知りませんが、いろいろな本や研修会などで言われていますし、いわば定説となっているようなセオリーです。
オリジナリティはないのか…と言われるかもしれませんが、オリジナルの節税策というのは結構リスクが高いといえます。
自分以外の誰も言っていないような節税は理論的武装が不十分である可能性があるか、どこかに穴がある可能性が高いからです。
節税だと思ったら脱税だったり、租税回避で否認されることもあります。
こんな節税方法を発見しました!っと思っても、大御所といわれるような税理士さんの書籍や研修教材、ネット等で調べてこれはセオリーとして確立しているというところまで詰めてやっとお客様に紹介や提案ができるというのが現実的なところだと思います。
よほど税法を丹念に調べ上げるレベルであれば可能かもしれませんが、法の穴をつくような節税は瞬間的には有効かもしれませんが、法改正や通達で税務当局に蓋をされることもあります。
不動産を中心にした相続対策のネタ本としてはこの本をよく参考にさせていただいています。
タイムリミットで考えるということで時間軸でとらえてどの段階で、どの対策を実行するべきかという判断も紹介されています。
TKC全国会の資産対策研究会でも要職を務める山本和義先生の著書です。
ほぼ毎年のように改訂されているところから見ても、多くの税理士事務所で活用されているのではないでしょうか。