そういえば昨年のプラスオン!の勉強会で話題になったスターバックスの元社長の著書を読みました。
全体を通して著者自身が再建に関わったスターバックスとボディショップに対する愛情を語るという成功体験モノではあります。
しかし単なる成功体験モノと違うのはその再建に関わった経験から導きだしたミッションの重要性が、経営者や組織のマネジメントに関わる人だけでなく、全てのビジネスパーソンや個人の人生観にとっても共感できるものであるという点にあるようです。
なぜ働くのか、なぜ生きるのか…
というのはとても身近で深いテーマです。
イチローですらお正月の特番ではアスリートとしての死に近づいていく苦悩のようなものを口にしていました。
既になぜバットをふりつづけるのかなんて疑問は超越した感じでしたが…
この本では五章で自分なりのミッションを見付けるヒントもかかれています。
自分探し、青い鳥症候群のように、いつまでもふらふらしている若者を揶揄するようなマスコミ報道も時々ありますが、人生や夢を諦めた大人が決して幸せなわけでもない。
夢や希望もなく、毎日仕事に追われる一般的なサラリーマンへのアンチテーゼでもあり、応援でもあり。
ミッションを見つけて、モチベーションを高めてそこに向けて頑張る、結果がでれば自分も周りも幸せになれるという一種の理想論。
ただ、周りに関係なく自分の気持ち一つでぐるっと世界がかわるきっかけにもなります。
自分の仕事や人生にもミッションがあり、周りに影響を与えたり、ときなは誰かの幸せにも繋がっていくと思えればつまらない仕事でもやりがいを感じられるはず!
この本はスターバックスの元社長という特別な人間ではなく、普通の人でも当てはまる幸福論なのかもしれません。