税理士や会計事務所の仕事は過去のデータを処理して、申告書にまとめることだと思われているかもしれません。
そう考えると問題解決的なスキルは必要ないともいえます。
しかし、最近では問題解決のスキルも必要となりますし、コンサルティング会社などが好きそうなフレームワークについても研究が必要だと思っています。
相続対策の仕事だとそういったスキルがまさに必要とされます。
・現状はどうなのか?
・お客様のニーズは何か?
・利害関係者は誰で、どういった思惑なのか?
・どういった解決策が考えられるのか?
・そのためのツールは何か?
・その対策のメリットとデメリット、リスクは何か?
・意志決定のキーマンは誰か?
我々税理士はあくまでも外部でのコンサルタントとしての役割となります。
利害調整をして、解決策を検討、提案して、意志決定をしてもらわないといけません。
意志決定を助けることが我々の仕事となります。
動くのは我々ではなく、お客様なのです。
こういった仕事は通常の業務とは異なりますし、ある程度はっきりとした結果がでます。
税金がどのくらい安くなったのか、相続リスクは低減できたのか、利害関係者の満足度は得られたのか…
節税対策、相続対策はいくつかの定型的なスキームがあり、その中から提案し、選択していただく必要があります。
もちろん、リスクも全てオープンにして、ご家族に選択してもらうことになります。
ただ、難しいのが意志決定者が父親か息子かという問題になることにあります。
そのため、キーマンが誰なのか、どうやって利害調整するかということも重要となります。
あくまでも税理士や会計事務所の行うコンサル業務なので限界はありますが、こういったスキルもどんどん伸ばしていかなければならないと思います。
ということでこんな本を購入して、とりあえず斜め読みしてみました。
読みやすくて参考になりそうです。
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