我々の会計事務所では、お客様である企業の経営者の皆様に生命保険の提案をするという仕事をしています。
会計事務所の職員が保険の提案をするというのは多少の抵抗があってなかなかお客様に提案するのは難しいようです。
正直、自分もちょっと苦手で、できればそんな話はせずに帳簿のチェックをしたらそれで失礼したいところです。
しかし、保険の提案をするというのはお客様にとっても事務所にとってもウインウインの素晴らしい活動だ…ととりあえず自らに言い聞かせて提案しています。
まあほんとうにウインウインなんで、別に後ろめたいことはないんですけどね。
会社経営では借入金がつきものです。
社長が会社の借金の連帯保証人になるというのが一般的です。
そして中小企業の経営は社長が元気だからこそ成り立つのが現実です。
そんなときに社長に万一のことがあったらどうでしょう?
・会社の借金の返済はどうする?
・従業員の給料や退職金はどうやって支払う?
・仕入や未払金などの債務はどうやって払う?
・残された家族の生活はどうする?
社長の肩にのし掛かるのは自分の家族だけではありません。
従業員とその家族の生活ももちろん考えないといけません。
建設業や製造業などでは下請けや外注先を抱えている親方もいるかもしれません。
手元にあるお金、家屋敷をすべて売ったとして今後の目処はたつでしょうか?
いまだに保険は掛け捨てではなく、満期で戻り金があるものがいい保険だと思っている人もいます。
リスクに備えるための保険だから掛け捨てでいいのです。
会社経営者として必要な標準保証額を賄えるための保険が必要です。
そして少し余裕がある会社であれば、社長や幹部社員のための退職金積立てとして長期平準タイプの保険もいいかもしれません。
労災が気になるのであれば労災にプラスできるような保険や所得保証保険や生前給付のある保険も必要かもしれません。
会社員であれば個人で保険に入るものですが、会社経営では会社としてのリスクヘッジや資産運用の選択肢として保険の活用が重要となります。
こんなときにやはりFPの資格の勉強をしておいてよかったと思います。
会計事務所も会計税務以外にもいろいろな付加価値で勝負する時代になっています。
少なくともFP資格は必須といえるのではないでしょうか。