所属するIT系の団体が募集する新規事業の参加説明会にいってきました。
団体として新たにこういったビジネスを考えているから参加しませんか??的なものです。
最初に20万円くらいの研修、登録費用がかかるが、セミナー講師やコンサル依頼で十分に回収できるという触れ込みでした。
よくある話ですが、多少の眉唾感は否めないものの、それなりに熱いものを感じました。
この事業に参加してみるのもいいかな…なんて一瞬迷いましたが、実際にはいろいろな資格に登録している中でも実務的には中心から遠い業務に関するものなので今回は見送ることにしました。
WEB活用関係のものなので、正直本格的に勉強して、参入するもの面白いと思います。
ホームページの活用や、売り上げをあげるためのマーケティングの支援なんて本当に楽しそう。
実際に自社のWEBサイトにも生かせる知識だと思います。
でも、実務でコアになる部分以外はそろそろそぎ落としていくべき時期かなと思っています。
自分にとって実務的にコアに必要になるのはやはり税務の領域です。
職業は何ですか…と聞かれたら税理士と答えるでしょうから、この領域のスキルアップは必須です。
特に相続税や財産評価についてはまだまだ奥が深いと感じている部分です。
所得税や法人税なども合格してから15年たって忘れている部分、変わっている部分もたくさんあります。
さらに民法や会社法、不動産関連の法律分野も仕事で必須です。
マーケティングやIT関係はその次の優先順位です。
それは法人内での役割にも関係してきます。
中小企業の担当先をたくさん抱えた状況ならいろいろな知識が必要となりますが、徐々にスタッフが作成した申告書のチェックや税務判断、法務や税務の相談やコンサルが中心になってきています。
いちスタッフ、いち担当者ではなく、税務実務の責任者として、まさに税理士として期待される部分が高くなってきます。
マーケティングやIT化の支援は税理士ではなくてもできるけど、税務に関する専門的な判断や実務は専門的な知識と経験をもつ税理士しかできないからです。
興味がある分野に手を広げることよりも、専門性を高めて事務所の業務レベルを高くすることが要求されています。
税金とか、法律とか、本当はあまり好きではないのですが、組織人として自分に期待される役割を意識していかないといけないと思います。
さて、税務や法律関係の仕事というのは実際に実務でスキルアップするのは結構難しいと思います。
勉強しながら仕事をしているわけではないので、結果から逆引きして根拠を探すのが実務です。
疑問に思った、相談を受けたことに近い事例を質疑応答集などで探すという答え探しになりがちです。
だから、基本が身につかないと思います。
平日、こういった応用編の仕事をしたら、やはりどこかで基本を繰り返し勉強する機会もつくらないといけません。
租税法であったり、民法などの法律を学んだり、条文や判例、裁決例などを調べたりする地味な基礎体力作りです。
今日考えたことは、この基礎トレーニングが重要だし、時間をしっかりとりたいから、新しいことを学んだり、興味があって楽しそうな分野への進出は慎重に行うべきだな…ということでした。
そうだ、今日購入した本です。
こういった基礎を学ぶことが大事だと思います。
野球でいうと素振りやベースランニング、筋肉トレーニングというところでしょうか。