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マイナンバーとビッグデータ

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先日、テレビでおかまタレントがマイナンバーへの不満をぶちまけていました。

個人的な見解というテロップはでていましたが…

税金や社会保険だけでなく、預金データや医療費までデータを取られることになりそうで納得できないということでした。

確かに気持ちはわかります。

年金データ流出という事件がありましたが、個人情報の管理には不安があります。

余計なデータを集めなければ個人情報の管理はしなくてもいいという理屈もあります。

一方で税金や社会保険料の徴収、生活保護費の支給などの徴収もれや不正需給、ごまかし得を防止できるというメリットもあります。

さらに期待されているのがビッグデータの活用です。

ビッグデータというのは販売管理のデータなどを集計、分析して効率的にマーケティングにいかすというようなことです。

医療費であれば国民にとって本当に必要なものは何か、どの地域にどのような医療サービスが必要なのかもデータベースから分析できます。

医療費だけでなくあらゆる行政サービスが効率的に運営できるかもしれません。

もちろん医療費についてはレセプトの電子化などでビッグデータを利用する環境は整ってきているようです。

マイナンバーでデータベースを繋げて一元的に分析すればさらに精緻な分析ができるかもしれません。マイナンバーはこういう行政のIT化の切り札にもなりえる可能性を秘めています。

国の借金が肥大化するなかで行政の効率化は必要不可欠です。

個人情報が漏れるのは論外ですが、税金とか社会保険料をごまかしたいなんていう自己中心的な発想を公共の電波を使って拡散するのはやめてもらいたいと思います。

現状はベストな制度ではないかもしれないが、よりよい制度にするためにこれからもっと国民的な議論をしていくべきでしょうね。

それよりも企業や事業主、税理士や会計事務所だってマイナンバー対策にコストや手間がかかるし、面倒くさいっていうことで、これだけのことをやらせるんだから行政もきちんと管理して、ちゃんと活用しろっていう話です。

制度の目的を納税者に説明したり、具体的な実務をやるのは現場の我々なんだから

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