昔は当社も新人にすぐに担当をつけるというやり方をしていたときもあります。
僕が入社したときはちょうど世代交代で先代の頃の職員が一斉に退職してしまったので幸か不幸か入社3ヶ月でそれなりの規模のお客様を担当させていただきました。もちろん最初は先輩に同行してもらって仕事を覚えていった感じです。
あれから15年以上がたち、その頃からの担当先のお客様もそれなりの御年齢です。
相続対策の話や、事業の引き継ぎのお話などもさせていただきます。
会計事務所ですから借入金が多いお客様には生命保険の提案もします。
そんなこんなで、最近よく言われるのが「先に死なないでくださいね」というのです。
財産のことや手続きのこと、家族のことなどいろいろな相談にのりますし、本人や家族以上にわかっています。
自分が死んだとき、夫が亡くなったときに頼りになるのが顧問税理士だと思います。孤独な経営者にとって最期を託せる存在になれる税理士が理想です。
ただし、ここで気をつけないといけないのが依存体質のお客様です。頼られるのは嬉しいのですが、依存心の強いお客様は要注意で、自分で理解してもらうことや、検討会に家族に立ち会ってもらうことも時には必要です。
我々は専門家であって、家族や親戚ではありません。専門家としてどう寄り添うべきか、ということが大事なテーマだと思います。