日本人の美徳として、言いたいことがあっても言わない、遠まわしに言うというのがあります。
自己主張が強いのも問題ですが、大人しいのもやはり問題です。
会計事務所や経理関係の仕事は事務作業というイメージがありますが、交渉ごとも多いし、言うと気を悪くしそうなこととかも言わないといけない場面もあります。
相続税の仕事でも名義財産の確認は必須ですし、税務調査で問題になりそうな資金の動きがあれば何に使ったのか、どこにいったのかの確認も必要です。
そういったときはたいていの方は嫌な顔をします。
「そんなところまで調べるの?」
「細かいわね~」
そんなことまで言われます。
仕事だからやりますが、心が折れそうです。
ただ、税務調査で見つかったり、指摘を受けると、厳しい指導を受けるでしょうし、罰則もあります。
場合によっては犯罪者になることもあります。
そういうリスクからお客様を守るのも我々の仕事です。
最後は自己責任ですから追い込むことまではしませんが、言いにくいことや聞きにくいことを聞くのも大事な仕事ということです。
逆にそれができない人は税理士の適性はないといえるかもしれません。