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相続税の申告報酬、安いには安い理由がある

士業でもマーケティング戦略が必要

どんな企業でも重要になるのがマーケティングです。

マーケティングというと大企業の問題のような気がしますが、実は中小企業でもマーケティングは重要です。

むしろ小さな会社ほどマーケティングの考え方をいれていかないと、どんどん右肩下がりになっていきます。

税理士のマーケティング

我々税理士などの士業の事務所でもそれは同じこと。

競争激化で強い事務所はより強く、弱い事務所はより弱体化するという優勝劣敗の世界なのです。

相続分野では?

例えば平成27年から基礎控除が下がって申告件数が増加している相続税の業務ですが、この業務は普段は税理士と接点のない方がターゲットとなる仕事なのでインターネットでの集客に向いている業務と言われています。

確かにインターネットが有利な業務ですが、それでも10年前と比べるといろいろな事務所が参入してきて競争は激化している業務です。

ある意味価格競争にもなっていたり、いろいろな見せ方をしていかないと仕事がとれない時代になってしまっています。

同じ事務所でも値段のよって品質が変わることも 

本来あってはならないことですが、金額によって仕事の内容を変えるという事務所もいます。

 

追加料金を払ってもらえば、預金通帳の中身を精査します…というパターンです。

税務署は税務調査になると預金の動きを細かくチェックします。

 

税理士も細かく財産の動きを確認しようと思えば、過去の預金通帳を可能な限り預かってきたり、銀行で取引履歴を出してもらってすべての動きをチェックすることになります。

 

ただし、これは骨の折れる作業になりますし、細かくチェックしだすと相続人の中には不快に思う人もでてきます。

 

ここまで調べるのですか?税務署みたいね…そんな風にいわれます。

 

生活費の中からへそくりをしている配偶者もいます。

夫から毎月渡される20万円の生活費から一生懸命やりくりし5万円を貯蓄として自分の通帳にいれて積み立てておくとします。

 

年間60万円、30年で1800万円…これは誰の資産でしょうか?

 

もともとご主人の給料を奥さん名義で積み立てただけだから、ご主人の相続財産になります!

 

税務署的にはこういう風に言われて追徴課税を受けることになります。

 

これをみなければ税理士としても楽です。

面倒なことはしなくてもいいし、奥さんに嫌味をいわれて嫌な思いもしなくても済みます。

 

その分安くしても全然平気です。

税務調査で税務署に調べてもらえばいいことですし、あとで追加の税金と罰金を払うのは納税者だから関係ありません。

 

仮装隠ぺいといわれると重加算税といって重たい罰金があることや、脱税を疑われることもあるかもしれません。

 

それでも安ければそれでいいのですか??

 

と、声を大にしていいたい気もしますが、これも一つのマーケティングです。

 

松竹梅という料金設定にして、梅の金額で集客する。

最終的にはお客様がどれにするか選ぶわけですが、あとは自己責任です。

 

マーケティングが得意なほうがインターネットでは集客がうまくできるという典型的な例でしょう。

 

最近はマーケティングについて興味があるので、USJの森岡毅さんの本を読んでみました。

 

やっぱり死ぬほど考えて、考え抜かないと会社を立て直すほどのいいアイデアは出てこないというのがわかります。

 

その中にも中小企業ほどきちんとやらないと生き残れないというような話もでてきます。

 

税務や会計だけでなく、マーケティングもできないと中小企業の支援は難しいと改めておもいました。

 

 

 

 

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