先日、林修先生が、番組のなかで「好きなことで、得意な仕事をしている人は幸せ」だけどそんな人はほとんどいないという話をしていました。
確かこんなマトリックス図で紹介していたと思います。
好きだけど苦手な仕事は難しいですよね、音楽は好きだけど音痴なひとの歌は誰も聞きたくないでしょう。
嫌いで苦手…というのは論外ですが、嫌いだけど得意という分野もあると思います。
本当に嫌いだと仕方ありませんが、好きといえるほどではないけど得意な領域であれば十分に仕事として取り組めるし、一生懸命やっていたら面白さに気づくということもありえます。
また、それで生活費を稼ぐのであれば、稼ぎ力というテーマを忘れてはいけません。
いくら得意なことでも、趣味レベルの話しかこないのでれば、そこでどうやってビジネス化するかどうかという別の領域の課題がでてきてしまいます。
さてさて、自分は税務の仕事をメインでやっているのですが、正直あまり好きではありません。
税務が好き…という人は税理士のなかにもあまりいないかもしれませんが、中小企業の支援をしたり、経理で困っている人の手伝いが好きというのは多くいると思います。
税務とか法律って読むだけで眠くなる…そういう税理士もかなりいると思います。
税理士の中でも、どの分野が好きになれそうか、どの分野なら得意な仕事になりそうか、どの分野なら稼げそうか、ということをバランスを取りながらでも考えていかないといけないと思っています。
中小企業の社長さん、昔はちょっとオイタをしていたような方も結構います。
開業医の先生たちは上品なものを好んだりします。
この業種の経営者には好かれても、この業種の経営者にはちょっと…という相性のようなものもあります。
うちのような普通のサラリーマン家庭から、小中高と公立高校を進んで、受験して大学に進んで…という流れだと、不良チームでも、リッチチームでもない中途半端な立ち位置だったりします。
顧客層にも向き不向きがあるし、仕事の内容にも向き不向きがどうしてもでてきます。
ただ、税理士のような専門家のいいところは自分で人生をプロデュースできるところではないでしょうか?
好きなことだけやっていても流石にお金を生みだしませんが、得意なことを極めることができればそれなりに生活できることはできます。ストレスを溜めてまで苦手で嫌いなことをやる必要はないのです。
ただ、極めるところまでやれば…ですけど。
国家試験に合格するような人は、試験が得意なひとが多いと思います。
与えられた問題を、模範解答に近い形で解くことが得意な人だと思います。
ただ、自分で考えて行動できる人は少ないし、自分で課題を見つけたり、ベクトルを決めてスキルアップするのには慣れていないように思います。
たまたま、昨日、ユーチューブで堀江さんの近畿大学のスピーチを見てみました。
「今と生きろ!」…いいですよね。
これからを生きていく新社会人向けには少し刺激が強いかもしれませんが、資格で生きるということはそういうことだと思います。
サラリーマンではないし、常に今を一生懸命に生きなければすぐに時代に取り残されていきます。
好きなことを極めるよりも、得意なことで稼げることを自分自身で切り開いていく…これが資格ライフで大切なことかなと思いました。