山の日を含んだこの3連休、有給休暇も夏休みのない自分にとってはありがたい休日でした。妻をつれて横浜市内にあるかき氷屋さんに行ったり、父親をつれて回転寿司の銚子丸に行ったり、大船で韓国料理を食べたりと、いろいろと食べ歩いていました。

(かき氷屋さんは戸塚区と泉区の境くらいの場所で、金土日のみ営業しているという麗氷堂というお店。電車では行きづらいところなので車がないと厳しいかもしれませんね。)

さて、資産形成には節約や貯蓄が必要不可欠の話になりますが、いったいどこが節約生活のゴールなんでしょう。
そしてせっせと節約して貯めたお金は最終的にどうすればいいのか。節約や貯蓄は何かを犠牲にして行っていないでしょうか。
ちょっとした罪悪感や背徳感。休みの日に家族をつれて外食をしたり、まったりとスイーツを食べていて本当によいか、ちょっと前の自分であれば、この分を節約して投資に回せるかもとか、贅沢だからやめとこうかな・・なんて思っていたかもしれませんが、最近は少しだけお金の使い方の発想を変えてみました。
今日はそんな自分の発想を変えてくれた本の紹介です。
なぜ、一生懸命働いてお金を貯めているのでしょう
「老後が不安だから」「病気になったときのため」「万が一に備えて」…おそらく、そう答える方がほとんどではないでしょうか。
もちろん、将来の不安に備えることはとても大切です。でも、もしその貯蓄が、あなたの人生を豊かにする機会を奪っているとしたらどうでしょう?
お金は、人生を豊かにするための「道具」です。しかし、多くの人がその道具をただ貯め込むことに精を出し、使う機会を失ってしまっています。
今日は、私が長年探し求めていたお金との向き合い方、そして人生を最高に豊かにするヒントをくれた一冊の本『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のお金の使い方』をご紹介したいと思います。
この本の核心にある思想は、私の人生観を大きく変えてくれました。
1.「ゼロで死ね」が意味するもの
著者のビル・パーキンス氏は、この本のタイトルにある通り「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)」という考え方を提唱しています。
これは、「死ぬときに銀行口座の残高をきっちりゼロにする」という意味ではありません。貯蓄ゼロで無謀な人生を送ることを推奨しているわけでもありません。
彼が本当に伝えたかったのは、「死ぬときに、お金を墓場まで持っていかないように、人生で得られる喜びを最大化するために、お金と時間を最適化して使い切る」ということです。
お金は、ただ貯めておくだけでは価値を生みません。それを使うことで初めて、私たちに「経験」や「思い出」という価値を与えてくれます。
この「経験」を最大化することが、人生を最も豊かにする方法だというのです。
2.最も重要な3つの原則
『DIE WITH ZERO』には、この思想を実践するためのいくつかの重要な原則が書かれています。その中でも、特に核心となる3つの原則について、私自身の考えを交えながら解説していきます。
原則1:モノではなく「経験」に投資する
この本の最も重要なメッセージの一つが、「人生で得られる最高の喜びは、モノではなく『経験』から生まれる」ということです。
たとえば、高級な車や時計を手に入れる喜びは、いずれ薄れていくかもしれません。しかし、妻と二人で震災後の三陸地方を歩き回り、地域の皆さんと触れ合った時間は、お金では買えない貴重な経験として、今も鮮明に心に残っています。
年に数回訪れる温泉旅行や、旅先での滞在も、私たちの大切な思い出です。
こうした経験は、その瞬間の喜びだけでなく、後々まで語り継がれるストーリーとなり、人生をより豊かにしてくれます。
モノを買うお金を、旅行や趣味、新しいスキルを学ぶための経験に振り向けること。
それが、人生の満足度を最大化する鍵なのです。
原則2:今しかできないことに焦点を当てる
ビル・パーキンス氏は、年齢とともに健康状態や体力は必ず低下していくため、「健康配当(Healthspan)」という考え方を提唱しています。
これは、私たちが健康で自由に動ける期間に、お金を使うべきだという考え方です。例えば、体力が必要な海外旅行や登山は、若くて健康なうちにしかできません。
しかし、多くの人は「老後のために」と貯蓄ばかりを続け、いざお金が貯まった頃には、体が動かず、やりたかったことができなくなってしまいます。
私自身、年をとってからも妻と海外旅行を楽しみたいといった夢があります。これらの夢は、健康でなければ実現できません。だからこそ、今から計画的に「経験」にお金を振り向けることが大切だと考えています。
「いつかやろう」と先延ばしにせず、「今だからこそできること」にお金を使う。
この意識を持つだけで、私たちの人生は大きく変わるはずです。
原則3:資産の「ピーク」を把握する
多くの人が、資産を「増やす」ことだけに集中しがちです。
しかし、『DIE WITH ZERO』では、資産を計画的に「使う」ことの重要性を説いています。
そのためには、自分の資産が最も増える「ピーク」のタイミングを把握し、そこから徐々に使い始める計画を立てる必要があります。
私の場合、コーストFIREの目標である7,500万円という設定目標額があります。
これは、生涯にわたって働かなくても生活できる最低限の資産かもしれませんが、現時点では仕事を辞めるわけではなく、貯蓄や節約の呪縛から自分を解放されるハードルと考えています。
私はこの目標を達成して、住宅ローンも完済する時期以降を、資産を増やすフェーズから「人生の喜びのために使う」フェーズへとシフトする大きな転換点だと考えています。
「減っていく資産」に不安を感じる人もいるかもしれませんが、それは「人生を豊かにするための投資」であり、後悔の念ではなく、満たされた気持ちで満たされるはずです。
まとめ:お金は「人生の道具」として使いこなす
『DIE WITH ZERO』の核心思想は、お金を人生の目的そのものにするのではなく、「人生を最高に楽しむための道具として使いこなす」というう考え方です。
私たちは、いつか必ずこの世を去ります。そのときに後悔するのは、「もっとお金を貯めておけばよかった」ということではなく、「やりたいことを先延ばしにして、結局何もできなかった」ということではないでしょうか。
この本は、私たちに「人生の目的」を問いかけ、そのために「お金と時間をどう使うか」という具体的な設計図を与えてくれます。私が目指す「財産は生きているうちに使い切りたい」という考え方も、まさにこの思想と通じるものです。
皆さんもこの機会に、自分にとって本当に価値のある「経験」とは何か、そのために今、何にお金を使うべきかを考えてみませんか?きっと、人生がもっと輝き出すはずです。
自分が考える一つのヒントは、人生にいくつかのステージがあるように、資産運用にもステージが分かれるということ。そして自分は今どのステージにいて、お金をどのように向き合えばいいのかを自分できちんと考える、ということが大事だと思っています。
将来が不安だからと言ってひたすらに節約して貯蓄する人生ではなく、どう活用するのかということも大事。山を登って山頂までたどりついたら、次は下り坂のことを考えないといけませんよね。ゼロから始めたんだから、ゼロで終わる、というのが最上級な生き方といえるのかもしれません。
