以前読んだ本のレビューを書いておきます。
『水煮三国志』は、「三国志」の魅力の一つである"人生と管理学の教え"を、経営学・組織論・人材活用論・時間管理・マーケティング論等の視点から実際の企業経営の現場にあてはめ、現代のビジネスシーンに活用できる経営知識・思想を伝えるものです。
主に劉備の視点から物語は進み、三国志の登場人物を企業経営における役割を演じさせていきます。
テレビゲームやマンガでも大人気の中国の偉大な古典的名著「三国志」の登場人物を引用し、大企業の経営者に魏の曹操、中小企業の経営者に呉の孫権、ベンチャー企業の経営者に蜀の劉備(劉備の参謀に諸葛孔明、関羽、張飛)という設定で物語が展開されます。
全23章から構成され、各章ごとにテーマを設定し、各章末にはその章の教えが簡潔に示されています。厳しいビジネス環境におかれている現代のビジネスパーソンに必要とされる経営知識・思想をユニークな視点で分かりやすく、そして楽しみながら理解することができます。
本書には、必須のビジネススキルであるマネジメント、コミュニケーション、リーダーシップ、コーチング、マーケティング等の考え方を示唆するものを含み、ビジネスパーソンはもちろん、これから社会人になる学生にも最適な一冊といえます。
三国志といえば我々の世代では、三国無双や蒼天航路などストーリーや登場人物など男の子ならだいたい知っていますよね。
それぞれのキャラクターはなんとなく本家の三国志の登場人物になっていますが、逆にこの人はこういう感じじゃないよね…なんていうこともあるかもしれませんね。
各章のあらすじは…
第1章 | 起業七つの心得 | |
第2章 | お坊さんに櫛を売る | |
第3章 | 劉備の桶の理論 | |
第4章 | 経営はマネジメントゲーム | |
第5章 | ニンジンの種類と使い方 | |
第6章 | にわとりの母の悩み | |
第7章 | 劉備の野菜市場理論 | |
第8章 | 曹操の人材論 | |
第9章 | 関羽の性格 | |
第10章 | 袁紹のマネジメント論 | |
第11章 | 曹丕の不倫騒動 | |
第12章 | 曹操の人材開発論 | |
第13章 | 劉備の職場での世渡り術 | |
第14章 | 諸葛孔明のタイムマネジメント論 | |
第15章 | 経営者をマネジメントする | |
第16章 | 勇猛勇敢な部下になる | |
第17章 | 諸葛孔明のマーケティングマネジメント | |
第18章 | 顧客の感情をつかむ兵法 | |
第19章 | 象を倒すアリの秘策 | |
第20章 | 主客転倒の策 | |
第21章 | 曹操、荊州奪取を画策する | |
第22章 | ブランド価値を高める経営 | |
第23章 | 経営とは顧客満足である |