またまた確定申告あるあるネタですが、医療費控除は医療費そのものが戻ってくるという勘違いをしている人が多いようです。
医療費そのものが返還されるのは高額療養費などの制度となっています。
確定申告の無料相談会とは?
各地域の税理士会では確定申告シーズンになると、役所の施設や貸会議室、公会堂などで無料相談会が催されます。
確定申告の無料相談などでは基本的に高齢者、年金所得者の還付申告です。
年金から天引きされている税金を生命保険料控除や医療費控除など物的控除を利用して還付される方がほとんどです。
公的年金は確定申告すると損になるケースが多い
この公的年金からの天引きも高齢者が還付申告しなくていいように少なめに設定されています。
400万未満の年金受給者は所得税の確定申告は不要となりましたから税金が少ない分には問題ないようにあえてそのようにしているようです。
そうなるとせっせと医療費を集計しても還付額は数千円ということもあります。
無料相談で申告書の作成をしてあげても明らかに不満顔…こんなに医療費払ったのになんで戻ってこないのよ(●>皿<●)
還付申告は天引きされた税金が限度
還付申告はあくまでも納めすぎた税金を返してもらう手続きで、払いすぎた医療費を返してもらう手続きではありません。
高額療養費や民間医療保険と勘違いしているのでしょう。
未就学児童の医療費を助成してくれる制度も自治体によってはありますが、これも窓口が違います。
怒り出す相談者もたまにいますが、怒りたいのはこちらです!
所得税の還付は少額でも住民税でのメリットがあります
医療費控除、実は所得税の還付は少額でも住民税は一律10パーセントです。
人によっては所得税よりも高い率で影響しますから諦めずに申告はしておきましょう。