副題として大人も知らない税金事件簿とあるように、この本は税金、特に確定申告をテーマにして本です。
著者は女子大生会計士シリーズやさおだけ屋はなぜ…などのベストセラーで知られる公認会計士の山田真哉さん。
高校の簿記部内の会計探偵クラブというのが舞台です。
簿記部がある高校があるのか…というのもありますし、確定申告書の第1表から相談相手の悩みを推理するという発想も意外性があります。
こんなことを物語にできるなんて…すばらしいと思います。
なんたって税務の世界は地味です。会計士よりも地味だと思います。
確かに確定申告の無料相談などでは、前年の申告書などから相手のことを理解するようにかなりの推理力が必要となります。
相続などで初めてあった相手もそうですね。前年の確定申告書や準確定申告書からずばっと的を得た質問をしなければなりません。
この本は税務の基本からちょっとマニアックなものも含まれています。基本的な部分については各章にまとめや解説もありますからわかりやすく学べますが、やはりライトノベル的なエンターテイメントですので基本を網羅したものではありません。
でも税務や税金に対する苦手意識を感じずに読める本だと思います。
そして、女子大生会計士のあの人も登場します。その辺はねたばらしになりますので、是非購入して読んでみてはどうでしょうか?
- 会計探偵クラブ/山田 真哉
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