今回のオリンピックを見ていると、メダリストの皆さんが「応援してくれた方のおかげ」という言葉をいうシーンが目立っています。
今まではなんとなく、テレビで応援してくれた国民全員に発していると思っていましたが、最近アマチュアスポーツを取り巻くお金の格差などが報道されることもあり、ちょっと違和感をもって見ていました。
水泳の松田選手、男子マラソンの藤原などスポンサー探しの報道は大きなテーマだと思います。
確かに応援してくれた人に感謝するのは確かですが、本当はもっと切実な環境の問題があるのではないかと思います。
練習するため、遠征するため、生活するため、オリンピックにでるためには、金銭的な支援が不可欠になっている…?
景気低迷でスポンサーもなかなかつかない、特に水泳は水着着用の問題などもあり、スポンサー環境が悪化した可能性もあります。
だから応援してくれた人=テレビを見てくれた人ではなく、スポンサーや後援会などの活動を通じて直接的に支援してくれた人なのではないでしょうか?
韓国などではオリンピックのメダリストに多額の報奨金や引退後の生活保障のようなものがあると聞きます。
日本では競技によっては練習環境も整っていないケースもあるのでしょう。
好きなスポーツをやっているのだから苦労して当たり前?
確かにそうでしょう。
でも、そんな選手たちに自分たちの想いを重ね、国の代表として勝てば持ち上げ、負ければこきおろされる…
日本代表という名のもとに国民の期待を背負って頑張っている選手たちを見ていると本当に感心します。
金も出さないので、偉そうに!!
僕なら絶対に言葉や態度にでそうです。
でも、選手たちは違います。
テレビを見ている多くの移り気な国民と、その向こうにいるスポンサーや本当の協力者たちに向けて感謝の言葉を述べます。
⇒ 大人すぎます!!
オリンピックで活躍する人たちは体力や技術だけでなく、心もすばらしいと思います。
オリンピックや大きな国際大会のときにだけ応援するのではなく、日ごろからスポーツ振興の重要性を理解して、支援についても積極的に参加していくべきだと思いました。