7月19日の神奈川新聞によると、金融機関各社が高齢者ビジネスとして相続事業の獲得競争を行っているという記事がでました。
エンディングノート、生命保険、信託…などなど、信託銀行や、都市銀行、証券会社まで食指を伸ばしています。
数年前まではブルーオーシャンだったのに、一気にレッドオーシャンになったわけです。
僕が相続ビジネスに目をつけたのは今から10年くらい前の話です。
きっかけになったのは大阪の寺西雅行先生のセミナーレジュメを先輩から借りてみたときからです。
相続トラブルSOS 相続専門税理士がやさしく教える/実業之日本社
¥1,365
当時はまだ珍しかった相続税の還付を専門に手掛けているという感じのレジュメでした。
他の税理士が申告した申告書のあらさがしをして儲けるなんてすごい!と正直感心しました。
そのあと、自分でも相続関係のホームページを作ってみたり、相続専門のメールマガジンを発行してみたり、相続関連ビジネスで起業する準備を細々と行っていました。
税理士試験では相続税は受験していなかったので、遺産相続や相続税、相続対策に関する本を読み漁りました。
その頃は素人の自分が作ったホームページでも「遺産相続」というキーワードでグーグルの検索順位が1位になるほどあまり関心を持たれていない分野でした。
このときに考えていたビジネスモデルは、遺言と相続税申告、相続対策、生命保険の4つを主力商品として揃え、相続関連に特化してサービスを行おうと考えていました。
でもその頃は20代でまだまだ経験も足りず、なかなかタイミングがつかめずに時が過ぎ…
特に相続分野は年齢や経験が生かされる分野ということもあります。
普通に相続以外の仕事が楽しくなってきて、起業する意欲も無くなっていきました。
さらに相続の仕事とか勉強をやりすぎて、人間的に疲れた…というところもあります。
人の生死があまりにも身近になりすぎてマイナス思考にハマりかけたのでちょっと離れることにしました。
結局、現在は仕事を辞めずに自分が準備していたホームページや、アイデア、ビジネスモデルをそのまま引き継がせて税理士法人の一事業分野として行っています。
自分が直接業務を進めるよりも、ビジネスモデルや知識、対策アイデアを供給する形で関わるようにしています。
若いうちはあまり積極的にやるべき仕事ではないという感覚もあります。
40代、50代になってからゆっくり取り組めばいいと思っています。
それでも10年寝かせた起業アイデアが形を変えて動き出したわけです
起業を目指していたときに学んだことや、悩んだことも、結果的には生かされてきます。
若いころはいろいろ夢をもって経験を積み、積極的に動くことが大事だと思います。
努力は決して裏切らない…ってAKBの誰かが言っていたな