相続対策のご支援を行っていると、提案がうまくいくケースとなかなかうまくいかないケースがあります。
その成否はいったいどういったものでしょうか?
私が思うに、それは対策に取り組む本気度のようなものではないかと思います。
いいかえると「覚悟」といえるかもしれません。
覚悟だなんてそんな大げさな…と思うかもしれませんが、何かに取り組むってことは結局そういうことだと思います。
仕事もそうだし、資格試験などに挑戦するときもそうだと思います。
何かを始めて、結果を出すには覚悟が必要なのです。
相続対策では例えばこんな覚悟があるかどうかが問われます。
・リスクがあっても取り組む覚悟があるか?
・家族が一丸となって取り組む覚悟はあるか?
・借入金を背負っても取り組む覚悟はあるか?
こういった覚悟がなければ、何かのハードルや壁にぶつかったときにぶれてしまいます。
嫁と姑で意見が分かれたとき、親と子で利害が相反したとき、兄弟の想いが異なるとき…
覚悟がなければ、
本気で取り組んでいなければ、
そこで対策はストップです。
ヘタをすると、そのまま計画がとん挫する可能性すらあります。
そんなときに税理士として、ファイナンシャルプランナーとしてどうすればいいのか?
コンサルティング能力が問われる瞬間でもあります。
税金の計算をするだけ、節税の提案をするだけではなかなかここまで踏み込めません。
提案に実行力を持たせるためには、この瞬間でお客様を本気にさせることができるかどうかだと思います。
つまり、税理士やファイナンシャルプランナー、コンサルタントにもある種の覚悟が必要ということだと思います。
相続対策という仕事に本気で取り組めることができるかどうか、それも相続対策の成否の分かれ目ということなのです。