令和6年から新NISAがスタートすることもあり、積立投資についての知識を再確認すべく本棚から手に取った本を紹介します。
忙しいビジネスマンでも続けられる!
その本は、毎月5万円で7000万円をつくる積立投資術というカン・チュンドさんの本です。
14年前の2009年に初版発行の書籍なのですが、インデックス投資で必要な知識がまとめられています。
今でこそインデックス投信での積立投資のノウハウはいろいろなところで語られていますが、当時はそれほどメジャーな投資術ではななかったと思います。
積立NISAもなかったような時代ですからね。
さすがに紹介されている金融商品は古いけど、考え方には古さを感じない本です。
自分は投資を始めた5年ほど前におそらくブックオフで入手したようと思いますが、非常に役にたっており、先日本棚の断捨離をしたときも処分せずに残してある本です。
目標資産額は7000万円?
この書籍「積立て投資術」では積立投資の目標を7000万円で設定しています。
65歳の定年までに7000万円を積立をして、自分年金である「みらい資産」をつくるという目標です。7000万円という数字もちょうどいい数字です。
5000万円だとちょっと不安だけど1億は逆に大きすぎますから、自分も投資目標は「積立て投資術」よりも500万円多い7500万円かなと漠然と思っています。
7500万円だと4%で運用しても年間のリターンは300万円ですから公的年金にプラスすれば、かなり余裕のある老後の生活費になります。
65歳で7500万円が目標ですが、元本としては6000万円くらい積み上げれば、あとは複利の効果で自然と7500万円くらいまで到達できそうです。
7500万円の目標が見えてきたら、それ以上は積立は不要となりますから、セミリタイヤか仕事の量を少しずつ減らしていくということも考えています。
4大資産への分散とリバランス
基本4大資産である日本債券・日本株式・海外債券・海外株式の4つに分散投資をするという手法を紹介されています。
人によって異なりますが、どのような割合で分散をするのか、リバランスはどうするのかということも初心者でも理解できるような感じで「積立て投資術」に書かれています。
投資の終わらせ方、取り崩し編
また、投資の終わり方というか、65歳以降での取り崩し方についても紹介しており、インデックス投資の始め方から死ぬまで枯渇させないような仕組みについても語られています。
作者のカン・チュンドさんは終わらせ方に特化した書籍を最近だされています。
人生は3つのステージにわかれる
人生を3つのステージにわけるという考え方も共感できる部分でした。
3つのステージとは、成長期(35歳から45歳)、豊潤期(45歳から55歳)、安定期(55歳から65歳)の3段階です。
投資は早くはじめれば始めるほど複利の効果が期待できます。また、投資や貯蓄の土台を身に着けるのには早いほうが効果的です。節約や貯蓄のノウハウや習慣を一度身に着ければ、長期にわたって成果がでます。
自分は年齢的に豊潤期にあります。書籍では、豊潤期ではこれまで資産を積み上げてきた成果が収益として表れ始める時期となっています。確かに自分のケースでも成果が目に見え始めてきています。
含み益が徐々に大きな数字になってきていますし、ポートフォリオが育ってきているという実感があります。
新NISAの開始に向けて
投資は続けることが何よりも大切ですから、無理せずコツコツと続けていけば成果が目に見えてきて、成果が見えるからこそモチベーションがさらに上がる・・という好循環につながってくると思います。
新NISAの開始まであと半年ですが、来月から仮想新NISAとして予定積立額と同額の積立に切り替えていく予定です。
来年1月からは積立の設定を特定口座からNISA口座に切り替えるだけで、新NISA対応が完了となります。1月から新たに取り組むのではなく、課税から非課税へ口座を切り替えるだけにするという準備を行います。といっても、投資信託の積立設定をさきほど行いました。来月から実際に積み立てが始まります。
新NISAが始まる前に現金を確保しよう、というのもいいのかもしれませんが、仮想新NISAで早めに慣らしていくというのもおすすめします。