最近知ったのですが、きんざいの1級のFP技能検定試験には面接試験があるらしいです。
最近の試験の方式や傾向はあまりわかっていないのですが、書店で見つけて購入してみました。
なかなか実務で学ぶこともないので、ケーススタディという感覚で一通り目を通しました。
面接試験は2つのケースについて、それぞれ面接が行われるようです。
問題の傾向としては、事業承継や資産活用、法人成りなどのテーマが問われるようで、FPとしての問題解決への提案手法などが問われます。
そしてコンプライアンスということで、FPと他士業との関係も問われるようです。
この辺は税理士法では税務相談は無償独占業務ですので、報酬を受ける受けないにかかわらず個別具体的な回答をだすと税理士法違反となります。
出題の内容、与件の項目を読んでいると会計事務所では普通に相談に乗るような内容だと思います。
もちろん、経験や知識が足りないと相談にこたえることはできない内容ですが、普通に顧問先の経営者や地主さんなどが日々不安に思ってあるだろうことが出題されています。
その意味ではよい出題の傾向だと思います。
でも、銀行員や会計事務所など中小企業や資産家と日々やりとりがない受験生は多少不利かもしれませんね。
この本では与件として与えられる前提条件と、想定質問の項目、解答のポイントが紹介されています。
一方で解答に導くための手法、思考方法などはなかなか紹介しきれていないようです。
1問1答形式で答えを導きだしていますが、実務ではなかなか割り切れるものではありません。
試験的な答えとともに自分としての答えも検討すると実務力がつくのかな…と思いました。
FP技能検定1級実技(資産相談業務)対策問題集―面接試験徹底攻略/きんざい
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