昨日書いた「断る力」。
僕が考えるに、仕事の質をさらに上げるためには「切り捨てる力」が必要なのではないかと思う。
我々会計事務所の仕事は中小零細企業の経理や税務の代行である。
しかし、この市場はすでに衰退が始まって久しく、競争の激化が予想されます。
そこでまだあまり競争の激しくない市場を模索しなければならない。
ある程度、規模の小さいところは捨てる技術が必要なのだと思う。
ただ、単に捨てるだけではない、部下に任せるなど自分が関わる範囲を限定することになる。
つまり、自分の顧客と部下の顧客、他の部署の顧客を明確にし、自分が想定している顧客だけに意識と時間を集中する。
そのためには、まず自分の顧客を知ることからはじめようと思う。
売上高や収入の基準であれば、個人であれば1億円、法人であれば3億円というところだろうか。
総資産規模であれば5億円くらい。
ある程度以上の規模のオーナー経営者、開業医師、資産家がどうやらターゲットになりそうだ。
これらの顧客層について会計や税務の知識を生かしてどんなサービスを提供できるか。
法人であれば、経理担当者がいるケースが想定できる。
経理担当者を教育しつつ、経営者の支援をするという立場になるかもしれない。
また、資産税や組織再編の知識もこの規模の顧客層には役に立つかもしれない。
相続対策も必要な規模であるから、相続関連の知識や経験も役に立つはず。
顧客層を絞ること、他の部分を切り捨てることができる。
こんな選択もプロの税理士、FPとしてスキルアップする上で必要なのでないだろうか。