今日は事務所のHPの公益法人の支援のページを作っていたのでNPO法人の会計基準について調べていました。
NPO法人の会計基準は2010年に公表されています。
それまでは割と自由にというか、確定したものはなく、それぞれの認可機関ごとに基準を公表していたようです。
それが2009年くらいにNPO法人に統一した会計報告のルールの必要性が盛り上がって、NPO法人会計基準として策定することになったそうです。
しかし、このNPO法人会計基準の策定の経緯で素晴らしいところが、市民の視点で作り上げたというところではないかと思います。
NPO法人の制度自体が市民団体のための制度であるので、お上が決めた会計基準を押し付けるのではなく、専門家を中心に何度も議論をした結果として形ができたというのがいいと思います。
まさに、市民による市民のための制度という感じですね。
そのため市民のためにわかりやすい会計制度という形になっています。
NPO法人の数は4万を超えていて、休眠中の法人もあるようですが市民生活に確実に根付いているといえます。
財務諸表としては活動計算書と貸借対照表の2つとなります。
このNPO法人会計基準は、法律で決まった規則ではないので、いつまでに適用しなければならないとか、絶対に従わなければならないということではありません。
このへんが公益法人会計基準とは違うところですね。
公益法人会計基準は、まったなしで新会計基準への移行が求められますから、NPO法人はそれよりも市民自治の精神に基づいているといえるでしょう。
しかし、NPOを利用する人や、利害関係者にとっては統一したフォーマットと基準で作成した会計報告のほうがわかりやすいに決まっていますから、なるべく早めに対応するべきだと思います。
自分も少しでも研究して社会貢献につなげていきたいと思います。
なかなか報酬につながらないので、仕事としては難しいかもしれませんけどね