税務訴訟の研修の中で、税理士と弁護士の違いについて話題になることがあります。
もちろん、税理士と弁護士では仕事の内容は違います。
しかし、性格的な違いとして税理士は草食系というか、農耕民族というのが一つはあります。
それに対して、弁護士は肉食系というか、狩猟民族ではないかというのです。
確かに弁護士さんは、もめごとがなければ仕事になりませんから、争いのないところであっても訴訟まで焚きつけるというのが仕事かもしれませんし、顧問料というシステムにはなじまないため仕事はその都度獲得していかなければいけません。
税理士は、ある程度顧問料という仕組みの中で仕事をしていますので、新規案件の獲得にそれほど熱心ではありません。
こういった仕事の性質の違いや、攻撃よりもむしろ防御というか予防的な対応に向いているのが税理士というわけです。
まあ、ある意味あたっているといえるでしょう。
Sっ気のひとよりも、Mっ気の人のほうが税理士業界は多いような気がします。
そんな話を酒のつまみにしていました。
そして真面目な税理士に対して、弁護士は節操無いところがあります。
税理士は答えは一つでそこから矛盾した結論はないと考えます。
こっちの主張がだめだったら、こっちの主張でお願いします…というのはなんとなく気持ちが悪いものです。
弁護士はいくつもの可能性の中で主張し、矛盾していたとしてもその中で有効な攻撃防御手段をとるというのがあるそうです。
弁護士の知り合い、税理士の知り合い…と両方それなりにいますが、デキる弁護士さんというのはちょっと自分とは価値観が合わないのでは…と思ってしまうような印象を受けてしまいます。
それはそういった感覚が自分なりに違和感として感じることなのかもしれません。
でも、こういった顧問契約の市場は縮小しています。
これからはスポットの仕事や、新規案件をとりあうような血みどろの戦いが待っています。
まさにレッドオーシャン
草食系税理士が許されたのも過去の時代かもしれません。