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プライベートバンカー・ウエルスマネジメント・ファミリーオフィス・エステートプランニング・資産税の専門家を目指すブログ-TaxAccounting&Financial Planning

今年のスタディグループの勉強会のテーマは「投資に関する税金」にします

 

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FPのスタディグループで税制改正の研修講師をやっていますが、税制改正とともにテーマを決めてお話をしています。

その税制改正以外のテーマを今年はどうしようかな、、というのが最近の悩みです。

おそらく4月くらいに話をする予定なのですが、昨年は住宅系の税金についてお話をしたので今回は投資全般についての話をしようかと思っています。

コロナでおうち時間が増えたことで投資や資産運用に積極的に時間を使っている人も増えていますから、これらに関する税金にも興味をもってもらえるはず・・

投資のおける最大の節税方法は何?

投資生活で可能な最大の節税はなんでしょうか?

いろいろな方法論はあると思いますが、自分が考える最大の節税方法はずばり「正しい知識を身に着けること」だと思います。

これって別に節税だけに限らずにどんな分野でもいえることですよね。

いわゆるリテラシーを上げることが大事。

FP資格をもっていたり、金融機関で働いている人であっても話をしてみると、税金に関する知識や知恵がちょっと不足しているかな?という人も結構いますよね。

投資で騙される人、節税トークに煽られる人

投資で騙されないためには金融リテラシーを上げることが大切だったりしますが、税金でも同じ。税金で損をしないためには税務に関するリテラシーを上げることが大事ってこと。

特に投資や節税は正しい知識を身に着ければ継続して利益を受けることができる、再現性の高い知恵といえます。

投資セミナーや資産運用セミナーで、税理士ではないけど専門家っぽい聞いた節税の話って結局は営業トークだったりします。

我々からするとグレーな話だったりするので要注意です。

投資で騙された人の話をすると、こんなの誰も信じないよね・・・っていう話に騙されているケースもあると思います。

税金の世界でも、普通の感覚だとこんなうますぎる節税は大丈夫っていうのは、避けた方が無難です。

もちろん、政策的だったり、景気対策的に期間限定で大きな節税ができることもありますので、そういったときはしっかりと「正式な専門家」である税理士の意見等を踏まえて検討することが大事です。

投資にあたって知っておきたい所得税の知識

投資や資産運用にあたって知っておきたい所得税の知識として思い浮かぶものがいくつかあります。

例えば、、、「総合課税と分離課税の違い」。

どうでしょうか、きちんと説明できるでしょうか?

総合課税や給与などと合算されて超過累進税率で課税されます。

そのため所得が大きいほど税率が高くて税負担が大きいのが特徴です。

一方で分離課税は、給与などとは合算されずに文字通りわけて課税されますから給与など所得が大きい人でも同じ税率で課税がされます。

岸田総理が就任のときに言っていたように分離課税で課税されるのは、高所得者に有利な方式なのです。

だからと言って配当や株式譲渡益課税を総合課税化されると困りますし、税率を上げられるのも困ります。

岸田総理の金融課税強化の話を聞いてもピンとこなかった人もいるかと思いますが、給与収入が大きい高所得者は総合課税ではなくてなるべく分離課税になるような資産運用をすべきで、給与所得などが少ない人は総合課税になるように運用すべきということになります。

こういったことってきちんとした税務のリテラシーがある人からすれば当たり前の話ですが、そうではない人にとっては落とし穴になりがちです。

勤務医のドクターなどで節税になるからと言われて不動産投資をする方がいますが、給与所得も不動産所得も総合課税ですから高い税率で課税されることになります。一方で同じ不動産投資であってもREITであれば分離課税ですから有利だったりもします。

というような感じの話を勉強会ではしようかな、、と思っています。

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