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プライベートバンカー・ウエルスマネジメント・ファミリーオフィス・エステートプランニング・資産税の専門家を目指す税理士のブログ-TaxAccounting&Financial Planning

会計センスと聞く技術

昨日のことです。

スタッフが行った決算の処理について確認していたところ、意味のわからない仕訳がでてきました。

買掛金/仕入

という逆仕訳です。

スタッフに確認したところ、

「お客様が来期の売上に対応する分を仕入帳にのせてしまったから来期に回してほしいと言われた」

とのこと。

そのスタッフはいわれたことを素直に聞き入れて逆仕訳をしたようですが、この処理正しいですか??

この場合、今期中に仕入れたもので来期分の売上に対応するものであるのか、今期中に仕入れていないものを間違って仕入帳にのせてしまったで大きく異なります。

確認したところ、今期中に仕入れたもので来期分の売上に対応するものであるということでした。

つまり、棚卸資産の計上もれだったのです。

仕入/買掛金という仕訳はそのまま残して、期末の棚卸資産をその分そのまま増やす処理になります。

このスタッフは「なんの疑問も感じずに処理していました」と言っていましたが、僕は元帳をチェックしただけで「おかしい」と感じたわけですから、これはお客様から処理変更の依頼をいけたときにきちんと確認しなければいけないことです。

まあ、最低限の会計センスがあればおかしい…と思うものだと思います。

お客様は会計に関しては素人です。

こちらから噛み砕いてあげないと話がかみ合わないことも多いです。

つまり、素人と話しているというフィルターをかけてじっくり聞くという能力も必要となります。

会計事務所のスタッフでも、会計センスや聞く技術について日ごろから気をつけていかないと磨かれてこないということなんでしょうねガーン

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