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映画「何者」【感想】自分が何者であるか知るためではなく、いつか何者かになるために働く

今週は連休だったので読書をしたり、勉強したり、動画を見たりしてのんびりと過ごしていました。思えば昨日と今日は1歩も外にでていない・・・

Amazonで視聴したのですが、今週観たのはこの2本。 

リメンバーミーはディズニーピクサーのアニメで、週末100円レンタルになっていたのでせっかくだからと観てみました。音楽と家族の絆を描いた作品で、ディズニー映画っぽい勧善懲悪な感じで子供にもわかりやすいと思います。

何者

何者

 

 

 

佐藤健主演の「何者」は就活でもがく若者をSNSという今っぽい切り口で描いたもので、働くということを再確認できる作品なのかな?と思いました。出演も今をときめく人気実力ともにトップクラスの俳優さんたちですし、CMもガンガン流れていたのでちょっと興味を持っていました。ちょっと重い感じなのでメンタル的にキツイときはあまり気がのらなかったのですが、プライムビデオでみれたので。

就職って今は売り手市場だと思っていたのですが、最近の就活も僕らの頃の就職氷河期とあまり変わりないのかな?とも思ったりもして。学生から大人への階段を上る時期ですから様々な葛藤や不安、悩みもつきないと思います。

就職というか働くということを考えると、自分が何者であるのか?という自問自答に大学生のその頃は答えられなくてもがき苦しんでいたようにも思います。でも基本的には大学までの22~23年では何者ですらないのかもしれません。自分が何者であるのかなんて疑問の答えはそもそもなかったのかな?

作品中で、「就職活動ってダウトみたいなものでしょ・・・」という主人公のセリフがあります。トランプのダウトのルールなんて思いだすことはなかったのですが、1から順番に手札を裏返しにして出しながら嘘だとばれるかばれないかのゲームだったと思います。自己アピールというのが自分は一番苦手だったのですが、就活って本当の自分よりも大きく見せるゲームだよね、、という意味なのかもしれない。バレたらアウト、バレなきゃちょっとくらい盛った感じでもセーフ。

僕はあまのじゃくなので、自己アピールとか言われると未だに拒否反応です。別にお前に値踏みされる筋合いはないし、言葉で語れるほどお気楽に生きていたわけではないから知りたければ自分で勝手に判断しろ!って思ってしまいます。こういう性格だから普通に就職して会社勤めができなかったのかもしれませんが・・。

就職活動で必ず行うのが自己分析なのでしょう、自己分析しても足りないものばかりで自信を失うだけだからあまり自己分析も好きではないのですが、「自分が何者であるのか知るため」に自己分析をしても意味がないようにも思います。

自己分析は「なりたい何かを目指すため」に、客観的に振り返るために行うべきではないかという気持ちがあります。就職活動で自己分析をしても大人目線ではおそらく10段階でほぼオール1だと思います。協調性があるとか言ってもせいぜい2~3。これをどうすれば10に近づけられるかが重要であって、2とか3程度の差でどの仕事が向いているかどうかなんてわからない。

何が言いたいかというと、分析が大事なのではなく、目標に向かって取り組むことが大事なのだと思います。何をやりたいのか、どうすればそこにたどり着けるのか、今何から手をつければいいのか、自分には何が不足していてそれを補うために何をすればいいのか、自分が苦手な分野であれば協力者は見つかるのか・・・

今どうかなんて関係ない、明日の自分がどうなっていたいのかが大事だと思うし、未来志向で生きていたい。

作品中では、演劇サークルで頑張っていてそれで食っていこうという親友との葛藤もテーマになっています。ただ、演劇で食っていくのもビジネスの世界で食っていくのも本質的にはあまり変わらないように思います。周りの環境や会社のせいにして生きていくのか、それとも自分の頭で考えて自分で判断して自分のスキルや能力で食っていくのか、その違いではないでしょうか。会社や組織に属してもプロ意識をもって仕事をすることと、演劇や音楽などの分野で仕事をするのとは分野が違うだけで実際には変わらないのではないかな・・・という感じがしました。

自分が何者であるのかを大学生の段階で思い知ってそんな自分像に未来をすり合わせて妥協して生きるのか、まだまだスタートラインだから理想の自分像を目指していつか何者かになるために必死に努力して生きるのか・・・自分は後者の生き方のほうが好きかなと思います。他人に決められたレールを走るよりもセルフプロデュースで人生をマネジメントしたほうがいい。

たまたま観た映画でしたが、そんな感じに考えさせられるような内容でした。機会があれば原作の小説も読んでみようかなと思います。

この作品の中で自分は岡田将生くんのタイプだったかな・・と思いました。恰好つけているだけで現実から逃げているタイプ。失敗してもいいんだから恰好つけて御託並べる前にまず泥臭く動けよ、、って外から自分をみて思うのだけど、、って感じ。

何者 (新潮文庫)

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