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プライベートバンカー・ウエルスマネジメント・ファミリーオフィス・エステートプランニング・資産税の専門家を目指すブログ-TaxAccounting&Financial Planning

世界は元に戻らないから会計事務所も戦い方を変えて生き抜くフェーズへ

ゴールデンウィーク明けの金曜日、緊急事態宣言は延長されましたが何となくアフターコロナとかウィズコロナに向けて経済の再建に向かって動きはじめたような気がしています。

自分だけかもしれませんが、何となく先月までの状況と変わって前に向き始めた・・といった感じ。

そうはいっても何をやればいい?どこから始める??と、何となく考えています。

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足元の優先業務は顧問先の資金繰り支援

動き始めた、、、とはいえ、税理士業界的には現時点では顧問先企業の資金繰り支援が最優先での取り組みになります。

持続化給付金やセーフティネット貸付など、政府の資金繰り支援を受けながら必死で耐えなく中小企業を支えるというのが目下の業務になります。

でも、そのあとはどうなる??というのイメージはどうでしょうか?

中小企業の廃業や規模の縮小は不可避だと思います。

当然のことながら税理士や会計事務所の顧客は廃業等で減り、顧問料の値下げ要求なども待っています。

頑張って中小企業を支援した結果として我々も無傷ではいられないというのが自分の予想です。

終息しても元の世界は戻らない!

じゃあどうする?というのが次のテーマ。

資金繰り支援に全力で振り切ってその先は事務所経営が大丈夫なのか、という話です。

いやいや、全力で振り切るのはかなりリスキーではないでしょうか。

その次のステージの戦い方を想定した準備に何割かの陣容と経営資源をさく必要がどうしてもあります。

コロナウイルスが終息しても、平和だったあの頃と同じ世界はもう戻らないのです。

だから、足元でやるべき業務をやりながら、次の一手を打つ・・これが大事。

何から始める?

とりあえず何から始めるか・・・。

当社の業務は大きくは事業会社や医療介護系のお客様と地主層、相続税などの資産税のお客様の2系統あります。

今回のコロナショックで影響を受けるのは事業会社のお客様が中心です。

そのため足元では事業会社のお客様の資金繰り支援をしながら、水面下で資産税の軸を強化するという方針をとります。

強化を始めても結果として成果につながるのは数か月後になるでしょう。

その頃には資金繰り支援もひと段落しているでしょうが、コロナショックの影響が事務所経営を直撃し始めると思います。

そのときに出すカードの準備をしておきたいというのがもう一つの今やるべきこと。

とりあえず今日はHPの文字を大きくしたり、画像を差し替えたり、といった地味な更新作業をしておきました。

事業ポートフォリオを見直そう!

士業の先生たちでもこれからどうやって事務所経営をしていこうかと悩んでいる方は多いと思います。

弁護士の先生もWEB会議やオンライン相談などを始めようかと考えていたり、アクリルの卓上パーティションを設置して相談対応を再開したり、、という話もしていました。

コロナの状況下でも相談応対できる仕組みを考えるとともに、この機会に検討したいのは事業ポートフォリオの見直しです。

顧客層や業務内容を分類して、コロナの影響で需要が減る業務と増える業務の判断をし、どの分野を強化すべきか、どの分野から撤退すべきか縮小すべきか、、ということの検討が大事ではないかと思います。

うちの事務所の場合は事業会社は影響が大きい業務なので守りの姿勢になります。積極的にうってでる、、という時期ではありません。

一方で資産税や相続税などは影響が少ない分野です。亡くなる人が急に減るわけではないし、相続税が急になくなるわけでもない。

競争は多少激しくなりますが、需要じたいはある分野です。だからここは多少テコ入れしていくべき、、と考えます。

色々な事務所のスタイルがあると思いますが、うちの事務所のポートフォリオ的にはこの分野を強化するべき時期。

アフターコロナに向けた種をまく

こんな状況でもできること、やれることはいくらでもあるように思います。経営を諦めたり、周りの雰囲気に流されて思考停止になってはいけないと思っています。

まずは現状を冷静に分析して、足元でやるべき業務を粛々とこなし、さらにアフターコロナに向けた準備、、にとりかかりましょう。

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