キャッシュフロー表は、将来の予測による計算を行うこととなり、その正確性や客観性が非常に重要になります。
そのために各種の係数計算を行うこととなります。
実際のキャッシュフロー表の作成にあたってはこれらの係数を活用してシミュレーションをたてていきます。
「何年後にいくら必要でどのくらいの率で運用できるなら、毎月(毎年)いくら積み立てていけばいいのか…」
などのケースで役に立ちます。
資格試験だけでなく実務的にも役に立つので、しっかりと使い方をマスターしておきましょう。
◆終価係数=現在の額から将来の額を求めるときに用いる…○年後の予想額=現在の金額×(1+変動率~経過年数乗)
◆現価係数=将来の額から現在の額を求めるときに用いる…現在価値=将来の時点での金額÷(1+変動率~経過年数乗)
◆貯蓄残高=前年貯蓄残高×(1+運用率)+-当年の収支
◆上記のほか
・減債基金係数…将来の目標額から毎年必要な積立金を求めるとき
・資金回収係数…現在の額から将来受け取れる年金額を求めるとき
・年金終価係数…毎年の積立額から将来受け取れる額を求めるとき
・年金現価係数…将来の年金額から現在必要な額を求めるとき
・資本回収係数…現在の金額を取り崩して年金額を求めるとき(年間の返済額計画など)
≪可処分所得の計算≫
・キャッシュフロー表は資金収支を把握するために利用するため、作成する上では収入金額は手取り額ベースとなる。
・税制や社会保険などは改正の可能性もありますが、現在の制度で作成することになります。社会保険料はだいたい税込給与の13%くらいといわれています。
・手取額=可処分所得
→「税込収入金額-(税額+社会保険料)」で計算する。