先日読んだ行政書士の金森重樹さんの本を読んだ後で、相続税で著名な税理士の先生の参加しているパネルディスカッションを聞く機会がありました。
やはり理詰めで仕事を仕込んでいかないとしっかり稼ぐことができなくなってきているという感じです。
相続税の仕事でもきちんと評価引き下げや節税のポイントを研究して取り組まないと逆にこちらが訴えられる可能性があります。
法律が絡む仕事、結果が数字ででる仕事については片手間で取り組むとお客様に損害を与えるだけでなく、賠償責任が生じることになります。
逆にいうとそんなシビアな世界だからこそプロフェッショナルとして仕組みを整えて取り組めば他社と大きな差別化につながっていきます。
専門性が高い分野では、「なんとなく知っているから」「知り合いの紹介だから」という理由だけでは仕事がまわってくることは少なくなります。
専門性を明確にして、仕組みを作って、実績を積み上げること…そんなことが要求されます。
そんな中でも事務所としてスタンスはわりを広く構えています。
中小零細企業から中堅企業まで、FP関連のアドバイスも経営助言まで取り組みます。
プロとして全面展開して取り組みます。地元の中堅事務所として責任をもって対応します。
付加価値が高い分野は結局隙間の分野、ニッチの分野になります。
高まる法律リスクに対する対策は税理士や行政書士という専門家チームで対応して法律リスクをヘッジすることになります。
事務所全体はオーソドックスな事務所の体をしていても、専門家チームはニッチの分野に絞って仕組化をすることが要求されます。
伝統的な会計事務所の仕事を従来より高いレベルで行いながら、ニッチな部分に絞って付加価値をあげていく、そんな仕組みが必要です。
情報を集めて、仕組みを作って、プロジェクト単位でチームを作って対応する。
従来の一人10~20件の担当先をもたせて、それぞれのやり方で対応して申告書をまとめるという仕事のやり方とは異なるスタンスで仕事ができる事務所を作っていく必要がありそうです。