お前、さっき図解を買えっていったじゃないか!
と言われると困るのですが、やはり図解や参考書だけでは専門家の仕事とは言えませんよね。
税理士は、租税に関する法律の専門家ですよ!
そして、税務というのは租税法律主義といって法律に則って課税されるわけですから、法律に準拠して仕事をしなければいけないと思います。
つまり、法律の専門家としての拠り所は、法律であったり、判例であったりすると思います。
もちろん、弁護士さんのように法律の勉強をきちんとしたわけではないですから、法律に関する幅広い知識があるわけではありません。
そして、法律だけをやっているわけではないというのが正直なところです。
会計であったり、経営であったり、お金の話だったり、ITのことだったり…やるべき仕事はたくさんあるわけですから法律の勉強の仕方、判例の調べ方なんて全く知らないということもあると思います。
でも、税理士にとって最も重要なのは条文ですから、これを学ばない税理士はやはり専門家とはいえないといえるのでしょう。
ということで、ちょっと面白そうな本を見つけて買ってきました。
税理士法人トーマツの女性税理士さんが書いた本のようで、結構かわいいめのイラストが使われています。
でも、事例は海外取引や組織再編などの法人税のちょっと高度な領域の話です。
さすがトーマツ、でもこういった難解な条文をあえて使うあたりが心憎い。
英語なんて簡単だ…と東進ハイスクールの安河内さんがCMで言っています。
税法はもっと簡単です。なんたって日本語ですから。
難しいのは、言葉が難しいのではなくて文章の構造が難しいだけです。
きちんと、読み解いて、整理すればきちんと読めます。
結局は日本語を読む解く能力が問われる、それが税法なのだと思います。