資格はいくつ持っていたほうがいいのか
一つの資格に頼って頑張るというのも一つの方法ですが、ほとんどの人は何かしらダブルライセンス、トリプルライセンス…といくつかのライセンスを複合して持っていると思います。
僕も、ビジネス実務法務、FPや情報処理などいくつかの資格を取得しています。
税理士+○○という○○探しをずっとやってきたように思います。
プラスαというのがキーワードなのです。
+αには何が入るでしょうか?
ということで、ここ数年は「法律に強い税理士」になることを目標にしています。
税理士だから法律に強いと思うかもしれませんが、そういうわけではありません。
会計や経営に強い税理士も一つの税理士の方向性だと思います。
ITや資産運用に強い税理士という方向性もありだと思います。
営業に強い税理士であればガンガンお客様を増やしていけるかもしれません。
そんな中で法律に強い税理士という方向性も最近では高まってきています。
法律といっても税法だけではありません
民法や会社法なども重要になります。
会計事務所のお客様である経営者は経営のプロだと思います。
そんなお客様のサポートをするのが税理士の仕事ですが、経営のプロに経営の指導をするというのが昔から自分にはよくわからないとずっと思っていました。
経営者が苦手な部分をサポートしてなんぼだと思います。
経営者が苦手なもの…数字や法律、ITが基本的には一番でしょう。
そういったものをサポートできることが税理士の強みだと思うのですが、この飽和した市場の中で全方位的にやっていても厳しい状況です。
では、そのうちのどれをメインでやっていけばいいか…と考えました。
若いうちであれば会計やITなどがいいかもしれませんが、この先何十年もやっていくには大変な気がします。
20年後をイメージすると
20年後、じいさんになったとき、若いお客さんにITの指導ができるだろうか?
そう考えると知識や経験を積めば積むほど役立てることのほうがいいかな…なんて思ったりもします。
まあ、60歳や70歳になって仕事をするよりは、セカンドライフをエンジョイするほうがいいんですけどね。
話を戻すと、年取ってから役立つ勉強でもしておこうかな…というわけでは本当のところはなく、税務を深く理解して実務にいかすためにはリーガルマインドを身につけないと難しいという壁にぶつかったというのが正直なところです。
リーガルマインドがないとどうなる?
別にお金のためとか、保身のためではなくもっと税務実務を精進しようと思ったときにぶつかった壁を超えるために、思考スタイルから再構築するしかないという判断です。
税務を表面的にとらえて図解○○税や質疑応答事例集などの通りに処理をするだけなら簡単です。
でも、それ以上の広がりは望めません。
その先の広がり、その先の世界が見たかったから法律に強い税理士になりたいと思っています。
最近、こんな本を読みました。
鳥飼法律事務所の木山弁護士の著書ですが、今の自分にとってまさに「これだ!」と思えるような本でした。
ネットで注文してお取り寄せしましたが、内容的にも補佐人講座で勉強した内容と重複する部分もあって、いい意味で復習になりました。
手にとってすぐに読んでみましたが、とりあえず本棚には戻さずにしばらく手元に置いておこうと思います。