最近、各種士業における開業や経営に関するノウハウ本が数多く出版されています。
ファイナンシャルプランナーに関するこういったノウハウが紹介されている本はないかな…と思って読んでみた本がこちらです。
FP資格をもっている人はいまや数十万人います。
日本FP協会のFP資格だけでなく、FP技能士に資格もありますからかなりの人数です。
そのうちのほとんどは企業内FPですが、独立開業してFPの仕事をしている人もいると思います。
しかし、どんなFPが顧客にとっていいFPなのでしょうか?というのがこの本のテーマです。
こんなFPが顧客をダメにする…というのではなく、有能なFPを見分けて依頼しましょう…ということ。
しかし、こんなFPにご注意ということでダメなFPに関する情報もしっかり紹介されています。
この本の中で一つ自分的に気になった点が、実行援助をどう考えるか…ということです。
FP協会のいうFP業務には実行援助までしっかり記載されています。
でも、実行援助ってできますか??ということ。
・顧客が不動産の有効活用をしたいと思っている…
って、どうでしょう、どう進めますか?
もっている知識を使ってアドバイスすることは確かにできます。
「この土地は、幹線道路に面しているし交通量も多いからロードサイド店舗を誘致してはどうでしょうか」
なんてアドバイスすることはなんとなくできそうですよね。
でも実際にこの実行援助をしようとなると結構難しいです。
ロードサイド店舗となる企業をどうやって探すのか…
銀行やハウスメーカーなどルートのあるところと提携して探すのがいいのかもしれませんし、地元の不動産業者に紹介すればOKなのかもしれません。
結構、資産活用や法律の知識だけでは難しい面があります。
こういうときに役に立つのは人脈や提携先などのルート、さらにコーディネート力などということになります。
つまり、実行援助までできることがFPにとっての強みになるのですが、なかなかそこまでは難しいということ。
日々、人脈を作ったり、提携先を開拓することが大事なのかな…という感じです。