僕はこれまでに約20の資格試験に合格しています。
それは民間資格的なものもありますし、国家試験もあり、難しいものから易しいものまでさまざまです。
もちろん、資格マニアの人にはもっと多くの資格を取得されている方も多いと思います。
ちなみに自慢ではありませんが、中学生くらいまでの学校の試験はほぼ満点です。
高校時代は予備校にもいかず、県立高校であまり勉強していませんでしたが、慶應大学に現役で合格しています。
たかだか20程度ですが、その中で資格試験で最も必要なスキルは何か…と考えてみました。
資格試験で最も必要なスキル
最も必要なスキルは「国語力」だと思っています。
もちろん文系の資格限定と思いますが、情報処理試験などでも十分にいえます。
国語って小学校1年生から勉強しますが、本当の国語力が身についているかといわれると、どうなんでしょうか。
日本人の英語スキル…僕らの時代は中学から大学まで10年くらい勉強しますが、話せるようにはならない…とよくいわれますよね。
じゃ、他の教科はどうなのよ!
って思いませんか??
読む、聞く、話す、考える…が完璧にできて初めて日本語がマスターできるといえるように思いますが、実は読む、聞く、話すで止まっている人がほとんどではないでしょうか?
日本人の国語力はその程度です。
正しい国語力を身に着けると、資格試験ではそれなりにアドバンテージをもつことができると思います。
ちなみに僕は大学の試験、実は補欠入学です。
しかも、数学と小論文の選択で、小論文での合格です。
なぜ、商学部の試験で小論文なのか…大学側の思惑はわかりません。
数学は入学してからとても苦労しました。
小論文での入学組は、週1くらいで集中講義を受けることになります。
確率統計、微分積分系のやつです。
数学は後付けで学べばいい…大学はそう思っていたのかもしれません。
それよりは小論文で、論理力や国語力を試したほうがいい…という判断だったのでしょう。
資格試験で必要な国語力とは
資格試験では授業を受けたり、テキストを読んだり、準備期間、インプット段階で国語力が必要です。
授業を受けたり、テキストを読んでも、理解できなかったらどうしようもありません。
ここでまず国語力のハードルがあがります。
一方で、試験にあたって、アウトプットではどうするか…というと、やはり国語力が重要です。
試験問題をきちんと読めなければ正しい答えに導くことはできません。
実際に問題を読み違えるだけで合格、不合格がわかれることもあります。
2つの読み方、とらえ方ができる問題をつくるほうも悪いのですが、一般的には試験委員が何度も推敲しているのであまりないことだと思います。
結果的には読み手の思い込みが読み間違えているということが多いのではないでしょうか。
もちろん、本当に答えが二つあって両方正解というケースもあると思いますが。
実務で必要な国語力は?
実務でも国語力は必要です。
税理士や行政書士ではなくても、法律を扱うのが実務の世界です。
ファイナンシャルプランナーなどの仕事をしていても、数字だけはなく、保険業法や不動産関連法規など法律を扱うこともあるのではないでしょうか。
法律というのは当然ですが、すべて日本語でできています。
しかも法律用語という特殊な日本語です。
普通の日本語ができていないとダメ…なわけです。
さらに法令解釈や法的思考なども必要となってきます…それらのベースになるのが、やはり日本語、いわゆる国語なのです。
でも、子どもの頃って国語の人気は結構低い。
算数や数学ができるとスゲーって思いますが、国語の先生ってダサいじゃん!って思っていました。
そもそも、走れメロスとか読んだり、古典文学を一生懸命勉強するのって、そもそも国語力や理解力、論理力を鍛えることができるのかって話です。
こういう国語力を身に着けた文学青年、文学女子がビジネスパーソンとしてどうなんでしょうか?
教育制度の問題もあると思いますが、論理的思考やロジカルシンキング、フレームワーク系のものをどうして学校教育に取り入れないのかな…?なんて思っています。
ここでいう国語力というのは、純文学を読み取る力ではない…ということですね。
そういえば、先日まとめ買いしたマンガシリーズ。
著者はいわゆる受験予備校で現代文を教えていたカリスマ講師。
出口の現代文で勉強した人も多いのではないでしょうか?
国語力というのはこういうことだと思いました。