税理士や士業の仕事では、業種特化とか業務特化という話があります。
クリニックや医療法人など医業特化とか、美容とか飲食に特化するというのが業種特化です。
業種に特化するので、ある業種について専門的な対応もできますし、ある程度の効率化が可能です。
特に医業などは、標ぼう科目が違ったとしても、お金の動きはほぼ似ています。
記帳代行などの仕事も、定型化できるというメリットがあります。
これに対して業務特化という手法もあります。
業務とか機能に特化するというものです。
相続であったり、事業承継であったり、経営計画だったり、資金調達だったり、会計事務所の中でもある仕事に特化してブランディングするというやり方です。
正直、どちらがいいのかわかりませんし、そもそも特化しないで済めばそのほうがいいのかもしれません。
でも、競争が厳しくなってくるとやはり選択と集中という発想は必要となります。
業種特化すると専門性と効率はアップしますが、やはり地域の壁はあります。
都心であれば密集していますから、特化すれば隣の駅でも、山手線の中であればそれほど移動に時間がかかることはないでしょう。
地方都市になると、業種に特化しすぎると移動に時間がかかってしまいます。
地元密着よりは活動範囲を広げないとできない戦略になります。
一方で業務特化であれば狭い活動範囲でも要望があれば可能かもしれません。
ただ、機能に特化すると継続的な仕事にならない可能性もでてきます。
いずれにしても、選択と集中の戦略を考えていかないといけないということですね。